インダストリー4.0とは?

まずこのインダストリー4.0とはIOTの先にある世界だと考えれば良いと思いますが、様々な機械がインターネットに繋がった状態になり、情報がネットを通じて集約されて管理できるようになりますが、個々の製品だけでなく工場(生産現場)同士をインターネットでつなげて効率的に無駄やコストを削減していきましょうという方法です。

例えばA工場において急に工作機械が故障してしまって製品の生産が滞ってしまったり、生産が計画数に満たない場合に、埋め合わせが出来る工場に指令が出てトータルの出荷数を確保するのような事がリアルアイムに出来るようになります。

もちろんこれだけでなく各工場と本社と物流倉庫(流通状態)における製品が全てインターネットでリアルタイムに把握されている状態で、常に最適化されるなんて事もAI(人工知能)で管理されるという状態です。

あれれ・・・ここまで読まれてそんな事は大手の製造メーカーならとっくにやっていて、別にインダストリアルインターネット【インダストリー4.0】だとか大騒ぎしなくても・・と思った方も多いのでは無いでしょうか?

最終的な目的は巨大な囲い込みの仕組み

工場間をネットで繋げて効率的な生産をするのがインダストリー4.0で、最終的な消費者までを巻き込んで使っている製品情報から個人のスマホ利用履歴から集計した個人情報までをビッグデーターによって一元管理して囲い込む概念がインダストリアルインターネットとい事になりますが、概念としてはモノとインターネットを繋げて管理して、本当の目的は巨大な囲い込みという事で最終的な目的は同じだと考えて良いでしょう。

少し具体的に書きましょう。

私個人が暖房器具を何も持っていないことは既に誰かに送ったメールとか購入履歴から既に把握されていて、何故かWEBサイトを見ていると私の趣味(これも把握済み)にあった部屋の大きさに丁度よいストーブの広告が出てきます。

これを世界的に行うと購入する率も計算されて工場の生産計画に反映されますし、地域差なんかもちゃんとビックデータから導き出されるので、より効率的な物流体制も取れるという事になるわけです。

日本の問題は要のビッグデーターを海外に握られてしまう可能性が高いこと

このインダストリアルインターネット【インダストリー4.0】を推進している中心がGE(ゼネラル・エレクトリック)という事ですが、国と産業界が連携して他国を圧倒するのが得意な国アメリカですし、インターネットは完全に日本は中心にいないのですから、たぶん単に高い技術で試作品を作るみたいな傍流になってしまう気がします。

個人的にはもう手遅れと思っていまして、更に先でイニシアチブをとる算段を考えるべきでは無いでしょうか?

[ad#as]