私の記憶ではメイド・イン・ジャパンのブランド力が強かった元は日本製のテープレコーダーと家電製品だったと思います。自動車はその後からメイド・イン・ジャパンのブランド力を発揮したと記憶しています。

さて前に何処かでみた資料でメイド・イン・ジャパンのブランド力は昔に比べて落ちてしまったらしいですね?

世界的に技術力が底上げされて(というより生産産業機械が発達した)、家電製品にしても工業製品にしても、中国製でも韓国製でも最低限の機能と耐久性を満たしていて、しかも日本製よりも安いからわざわざ割高な純国産品を購入しなくても良くなりましたので、メイド・イン・ジャパンの良さをわかる分からない以前に、使う機会が減ってきているというのが、特に海外における評価の元ではないでしょうか?

問題は日本国内におけるメイド・イン・ジャパンのブランド力の低下ではないでしょうか?

もちろんブランド力というのは海外において最も力を発揮されるべきものですが、その前に日本国内で海外生産品に市場を徐々に奪われつつ後退しているというのが、問題ではないかと思っています。

なぜならば日本国内というのは落ちたとは言っても超巨大な市場だからです。

どのくらい巨大な市場かと言いますと最盛期はフランスとドイツを合計したGDPと同じくらいのGDPだった国だからです。

為替操作国の問題

かつて1ドル360円の固定相場というボーナス相場だった時期もありますが、基本的に対ドルベースにおいて需給バランスに基づいた為替相場になっているようですが、今日本の製造業を脅かしている国の一部は為替操作国による日本の価格競争力が本来の力を発揮できない部分があると思います。

一人あたりのGDPが名目値で30位近くまで落ちていて、働いていないかと言えば労働時間はダントツに長くて、それでいて価格競争力が落ちているという歪な状況は是正されるべきだと思います。

それが是正されればメイド・イン・ジャパンの復活も難しいことでは無いと思うのです。

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