ライバルに負ける会社と勝つ方法
追いつけ追い越せみたいな精神論を書くつもりはありませんが、ライバルとなる同業者や目標とする企業があるという事はモチベーションの維持という事を考えても良いことです。
日本の製造業というのは世界で類を見ないほどの裾野の広さを誇っていて、系列の崩壊が言われている現在においてもまだピラミッド構造は健在であり、その裾野の広さに起因する競争原理が日本製造業の強さであると言えます。
さてライバル会社に対する経営者の見方や考え方というものに二種類あると考えています。
ライバル会社の欠点や自社のほうが勝っている所ばかりに着目して、自社の優位性と他社の劣っているところばかりを口に出す経営者。
逆にライバル会社の良い点に着目して、当社はここが負けているから改善して追いついていかないとと考える経営者。
10年後にどちらがライバル会社に勝つ可能性が高いかはご推測の通りです。
ライバルが多いより仲間が多い企業が強いと思いませんか?
ライバルというのは日本語に置き換えて表現すれば敵という意味合いも含んでいます。
同じ製品や加工技術を持っている会社同士で同じ市場を奪い合っている状況で仲間になるという事は難しいのかもしれませんが、商売を継続して行くには敵が多いよりも仲間が多いほうが楽と言うのはご依存ございませんね?
ここまでの話をまとめますと、ライバルに勝つ方法というのはライバル会社の良い点や自社よりも勝っている所に着目して、自社の改善に役立て行く事ですがライバルという敵以上に仲間つまり味方が多いほうが良いと言うことです。
人件費の安い国とどう戦っていくか?の問題
日本国内だけで考えていたら人件費も材料費も大差なく、努力と工夫次第でライバルに差をつけたり追い抜いたりする事ができますが、これが中国やベトナムなど人件費の安い国まで競争相手になってきている現在について考えてみましょう。
ずばりすそ野が広い日本の製造業の総合力を生かす必要があると考えていますが、系列の崩壊がまるで良いことのように推進する動きが出ているわけですが、そのことが日本製造業の競争力を低下させる力になる事に気がついてほしいと思います。
別に民族主義的な事を言い出すつもりはありませんが、高度成長の原動力になってきた製造業が凋落する原因も理由もはっきりしているにもかかわらず、是正する方向や考え方に向かっていないという現状には問題が大きいと思うのです。
政治的な問題や世界的な潮流みたいな部分も大きいのですが、各事業者で出来ることもたくさんあると思うのです。
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