仮想現実の問題とシンギュラリティ(技術的特異点)
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少し前にシュミレーション仮説についてのコラムを書きましたが、五感というのが脳に流れる電気信号でしかないという、まぁ寂しい話なわけですが、ものづくりにおける設計段階のバーチャルシュミレーションにしても、バーチャル住宅展示場にしても、その先には実際にリアルなモノを作るという明るい未来?が待ち構えているわけです。
ところがまぁゲームと言うか遊びの世界がすっかりそうなってしまった訳ですが、そのもう全てがソフトウェアの中だけで完結してしまうようになっていまいまして、野球にしてもサッカーにしてもゴルフにしても、別に広場は必要ないですし、体感ゲームが更に進歩すれば実際に体力を使うという状態にまでなると思います。
AIの世界ではシンギュラリティ(技術的特異点)という言葉をよく耳にしますが、これは人工知能が人間の知性を追い抜いて人の存在感がどうなるといった問題ですが、仮想現実が進んで果たして人は幸せになれるのかという問題が大きくなってくると思うのです。
ソフトウエアで遅れを取る日本と進むべき道
なにせ基本ソフトであるOSで国産がない(TRONが唯一ありますが)の現状なのですから、OSの開発から手を付けないとソフトウェアの世界で市場を独占する事は無理なわけです。
ですから日本としてはバーチャル(仮想現実)で出来た世界を実際に形にする技術に特化する、バーチャルが主流になってある意味ではリアルなモノづくりが弱くなるので、リアル世界での技術を磨いていく事が最良の作だと思います。
なにせバーチャルな世界ではなんでも出来るのですから、それを実際に手で触れる現実にするという需要が有るような、もしかしたら感触も電気信号で代用してしまうので不要になるのかわからないところが困ったところです。
とまぁ仮想現実の進歩には明るい未来と暗い未来が共存しているように思うのです。