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今回は先に国別の労働時間を集計した調査結果のデータから出します。

1人あたりの労働時間

※出典:独立行政法人労働政策研究・研修機構

これを見る限り勤勉で長時間働くと言われていた日本人は西暦2,000年までの話で、それ以降はアメリカよりも労働時間が短いという調査結果になっています。

しかしそれでも世界第三位の労働時間の長さですし、日本の場合は統計に出てこないサービス残業が多いという事情も、もしかしたら有るのかもしれませんから、まだ勤勉で長時間働く国だと言っても間違いではないかもしれません。

さて今度はGDPに目を向けて見たいと思いますが、日本のGDP(国内総生産)、名目値USDベースで国別の総量ですとまだ世界第三位に位置していますが、一人あたりの名目GDPになりますと、28位と先進国の中で下の方に位置しているのが実情です。

この2つのデータを合わせて考えますと、労働時間が非常に長くて名目GDP=日本人が生み出した所得の合計が少ないのですから、かなり効率が悪いという結果になってしまいます。

が・・・

問題はキャッシュが循環していない事に尽きるのでは無いでしょうか?

単純に労働時間と一人あたりの名目GDPを見て考えると、労働の質を上げて効率アップですとか当たり前の結論が出てしまいますが、本当の問題はそこではないと思います。(ミクロ的には正解ですがマクロ的には違っているのでは無いかと言う事です)

お金は使えばなくなるという錯覚に日本中が陥っていないか?

実際のところ誰かが物やサービスを購入しますと、物やサービスと引き換えにキャッシュの持ち主が変わるだけで、別に消滅するわけではありません。

日本の景気が良かったバブル真っ盛りの1980年代と今とを比べて、実はキャッシュの量は今のほうが多いのですが、循環しているスピードが今よりも1.5倍早かったというだけの話です。

この辺りを間違えてしまって景気が悪い、何故か更にキャッシュが世の中に回るスピードを遅くするような方向に向かってしまう(政治がそうなると特に問題ですね)、そして更に名目GDPが小さくなるという悪循環になってしまうわけです。

日本人一人あたりの労働時間がまだまだ長いから、短く効率を良くする・・言うは易し行うは難しの典型ですし、一人あたりの名目GDPが先進国中下位に落ちてしまった・・イノベーションが必要?

当たっているところも確かにありますけど、根本的で一番大きな錯覚から始まっている問題を解決しないかぎり、日本の復活は難しいのではないでしょうか?