日本の製造業の競争力
昨日のニュースで日本の製造業の競争力が7位に落ちたみたいな記事が配信されましたが、実際のところその競争力を図る尺度が書いてありませんでしたし、価格競争力に限っては為替相場の影響が非常に大きいわけですから、そのあたりの論評は難しいのでここでは致しません。
さて今回のコラムの本題は日本の製造業の競争力についてですが。もっと身近なところで考えてみたいと思います。
まず服を購入しようとUNIQLO(ファーストリテイリング)に出かけましたら、もう中国製を始めとする外国製品ばかりで国内生産の品物は見当たりませんね?
まぁ家電売場に行っても日本のメーカーだと思っても生産は海外の場合が非常に多いですし、冷凍食品も中国を始めとする海外製品・・・とまぁ日常的な身近なところではすっかり日本製品の競争力が落ちてしまっているわけですが、問題の根源はそこではないと思うのです。
私自身が国粋主義者でもなんでもありませんが、同じ日本国内で活動しているメーカーだったり商社だったり、日本の方が海外にせっせと生産拠点を移しているというのが困ったことのように感じているのです。
近年になりまして地産地消という言葉が食品分野で耳に致しますが、これは製造業においてもっと大きな意味と言いますか、意義があると思うのです。
それは使う場所と作る場所が近接していればユーザーの声が伝わりやすくなって、モノづくりの現場にフィードバックしやすくなると思うのです。
日本の場合は言葉の壁というものもありますからね?
ですから日本の製造業の競争力が落ちたと言うのは、安い人件費を求めての海外進出が遅れたというよりも、むしろ逆で生産地と消費地が離れてしまって、更に間に言葉の壁も出来てしまったからでは無いかと思うのです。
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