日本の場合、残業代は生活費の一部になっている場合が少なくないと言われますが、工場で働く労働と残業の事について書いてみようと思います。

製造業への就職・転職を考える際の要件のひとつに収入面がありますが、受注量の増減を調整して安定した経営状態を保つために、閑散期にあわせて人員を配置して繁忙期には社員の残業やそれでも難しければ派遣社員や期間工とよばれる臨時雇いでカバーするという事が経営上、不可欠になってきます。

ですから製造業の正社員として働きたいと考えるのでしたら、ある意味では許せる範囲内の残業がある企業を選択しておいたほうが、生活的には安心という考え方もあります。

現実を考えると残業代が漏れなく支払われる工場労働は幸せかもしれません。

世間一般に残業代が支払われないサービス残業が普通に行われているサービス業ですとか、残業とは無関係の営業職と比べれば、一定の残業が当たり前で賃金に漏れなく反映される企業というのは、会社を維持できるだけの受注があって、平均的な収入が望めるという可能性が高いと思われます。

これは個人の考え方という事になりますが、残業が皆無で必ず定時で退社できて正社員として賞与も出る企業というのは非常に稀なのですから、逆に前向きに考えて残業が一定量ある企業だから安心だと思って就職するという考え方もあると思います。

残業があると公言すると人が集まらないという錯覚や勘違い

世の中にはプライベートを大切にしたいので残業は絶対に嫌だという労働者と、生活の質を上げるために基本給だけでは物足りないので残業大歓迎で、体が許す限りがんばって働きたいという人がいます。

どちらが多いのか実態は不明ですが感覚的には、所帯持ちの男性でしたら最優先は最終的な自分の収入だという方のほうが多いのではないでしょうか?

ですから残業なしで定時に帰宅できます【年収300万円】と月に20時間程度の残業が発生しています【年収400万円】では、後者のほうがやる気のある働き手が集まる可能性が高いと推測できます。

定時退社を絶対にすると労務管理も増えてコストが上がる?

製造業というのはモノを作る仕事があって人が働いて作り出す事業ですから、店舗の営業のように営業時間に依存するのではなく、あくまで受注と納期に大きく関係してきます。

それを製造現場で残業なしの職場という事になりましたら、よほど経営に余裕があるか派遣労働(日雇い派遣や労務提供)で調整しているかという事が推測できますが、正社員が残業で繁忙期を支えているという形がもっとも効率的だったり愛社精神が高い社員がそろっていると考えても間違ってはいないのではないでしょうか?