一般的に社員同士にライバル意識を持たせて競わせる事でより多くの成果を得られやすいといわれる営業の世界においても、社員同士を過度に競わせた結果として弊害やマイナスが目立つ結果になる場合が多いわけですが、それでも社員同士を競わせる事が大好きな経営者の方も多いようですので、失敗しないための心得も交えて書いてみたいと思います。

社員を下手に競わせると他人の足を引っ張る社員が必ず出てくる

と短絡的に思う人も出てくると思いますが、実際のところあからさまに露骨な他人の足を引っ張るような行為に出てくるのでなく、他の社員を積極的にサポートして成功の手助けをするという感じの行動が希薄になるんですね、間違えなく・・。

迷惑行為

人件費の総枠を決めて分捕り合戦方式にすると足の引っ張り合いが顕著になる

製造業でこれをやる事は皆無かと思いますが、営業系の会社では血迷った経営者がこれやってしまうんですよね?

給料じゃなくてもボーナスでやる場合が多いのですけど、先に総枠(総額)を決めてしまって、出来る社員にはより多く支払い、その余分に支払う原資は他の社員の分を削減する事にして、会社として支払う人件費の総額は変わらないという感じですね。

ボーナス

実際のところ最終的にはそうなる場合が多いのですけど、「社員同士の競争意識を高めればもっと頑張るだろう」みたいな浅い考えで安易に実行してしまいますと100%失敗します。

まぁ同じ職場で働く社員を一緒に働いて成長する仲間から競争相手にしてしまうわけですから、誰かを助けて感謝されようとか、よりよい職場にして一緒に成長しようという考えよりも、他人の成功を妬む社員が出てきても不思議ではないわけです。

ネガティブな考え方は伝播(伝染)する。

もちろんポジティブな考え方も伝染してくれるわけですが、ネガティブな考え方のほうが伝播する力は何倍も強いのです。

ですから下手に社員を競わして成果を上げようと考えた時に、たった一人でもネガティブな考え方を持ったり、他人の足を引っ張ろうと考える社員が出てきてしまったら、よほどのことが無い限り徐々に職場は悪い方向に進んでいってしまうのです。

日本式家族経営の良さを再認識しては

兄弟の中には出来が良いのも居れば、出来が悪いのも居たりしても親はちゃんと愛情もって育てますよね?

愛情の事はさておきまして、外部に対しては一致団結するのが正しい家族の姿です。

つまり社内で足の引っ張りあいをしているなんてもってのほかで企業は外部と競争して打ち勝っていく必要が有るのですから、下手にマイナス要因を大きくしてはいけないのです。

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