製品化のヒントと方法
人にはそれぞれ閃きというものがあって、それが形になったものが製品として世に出てくるわけですが、閃きを上手に形(製品化)にできる人とそうでない人の違いは何だと思いますか?
それは行動力と出来たい事を他人に頼んだり巻き込む能力だと思います。
モノづくりに限って言えば設計センスとデザインセンスは似ていますが能力としては全く別のものです。
中にはその両方の能力を兼ね備えて持っている人も稀にはいますが、設計センスもデザインセンスも持っていて尚且つマーケティングのセンスも持っている人となりますと10万人に一人位ではないでしょうか?
話を最初に戻しますと折角良い製品の設計をするセンスを持っていて素晴らしい工業製品の設計ができるのに、他人を巻き込もうとしないから自分で頑張ってすべてをやろうとしてしまったり、最初から製品化をあきらめてしまったりしているのではないでしょうか?
これは製造業の経営にも当てはまる事で大きな製造メーカーに成長した多くの企業は、もう経営トップが製造ラインの事から経理から人事管理まで全てを指揮する事は無理なのですから、まず経営者として必要な業務を最優先して、できない事は他人にやってもらっていますよね。
戦国時代の名将にしても別に集団の中で一番の武芸に秀でた人という事ではなく、部下に自分より武芸に秀でた人をたくさん抱えていたから強かったわけです。
話を製造業関係の製品化のヒントと方法に戻します。
まず最初に閃きがあります。
この天から降ってきたような閃きというのは時間にすれはほんの数秒の事です。
はっきり形になって出てくる場合はまれでたいがいの場合はヒント!のような形で出てきます。
アメリカの諺でレモンをもらったらレモネードに変えろというのが有るそうです。
酸っぱくて食べられないものを与えられても砂糖を入れておいしい飲み物にすれば良いという事です。
それはさておき、トーマスエジソンの時代と違ってネーミングやらデザインやらマーケティングですとか世に送り出すための関門が多岐にわたるのが現代なのですから、他力本願が上手な人になるかどうかはとても大切な事だと思います。
トーマスエジソンについて
一般的には発明家という事になっていますが実は商業的に成功した発明家という事だそうです。
エジソンが電球を世に出した頃には既に何人もの人が電球を研究していて、すでに電気を通して光る状態になるまで成功した人も居たのだそうです。
彼は自社のトースターが売れるように当時1日2食だった食生活を朝食を食べるようにマーケティングを実行したりしたそうです。
実際二番手商法のようなやり方で、なぜか後から参入した企業が先行企業を楽々追い抜いてしまう事例を数多くて、少しヒットしたらすぐに類似商品が表れて先行者利益を手にしないうち、設備投資を回収しないうちに競争に負けてしまった先行企業も少なくないですよね?
ですから単純に製品化に成功して実業家になったというわけではなく、マーケティングのセンスも兼ね備えていたから後の世まで発明家として名を残したと思います。
分かりますよね?単に良い製品を作るだけではだめなのかもしれないのです。
三位一体とでも表現すれば良いのでしょうか?
けど時間的なものもそうですし、人の能力には種類が有るのですから、自分に足りない能力を把握して、上手に他の人に補って貰う事ができる人が上手に製品化して世に送り出す事が出来ると思うのです。
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