製造業とディレクターの存在
ご存知の通りアメリカという国は自動車メーカー以外の製造業は影が薄くて、衣料品に至っては殆どが中国製だとかメキシコ製といった感じでアメリカという国は製造業では国内では作らない国だと言えますが、市場における影響力は非常に強い国です。
あと忘れていけないのは本社が日本にあるから日本企業だとか韓国にあるから韓国企業だと思っていたら、株主構成を見る限りではすっかりアメリカを中心とする金融資本が中心になっていて、日本企業の仮面を被った実際はアメリカ企業です、のような実態になっている上場企業が着実に増えているのが実情ですよね。
さて外資の攻勢みたいな話はさておきまして、今回の話題は製造業界におけるディレクターの存在とその重要性についての話です。
ディレクターとは業界によって若干ニュアンスが違ったりして定義が曖昧なところがありますが、例えば何らかの製品を作って販売するにあたって、原材料の仕入れに始まって加工や組立して、販売ルートの確保や製品のプロモーションの方法など、全ての工程に対して構想をねって実行レベルまで落とし込んで現場を動かすような総監督的な役割を担う人とここでは定義させて頂きます。
さて思うにアメリカ・・というよりもアングロサクソン系の人というのは、ディレクター的な考え方で行動する人が非常に多いのではないかと思います。
ですから別に人件費を安い地域で生産して富裕層が多い地域で販売する、そのために知名度の高いタレントをつかって広告宣伝をして・・とまぁ技術の積み重ねで改良を重ねてより良い製品を世に送り出すみたいな発想が無いとは言いませんけど、それ以上にディレクター的な考え方で市場を確保してしまっているのだと思います。
日本国内産業(製造業)の事だけを考えるディレクターの必要性
いかに外資系企業のプロモーションが上手でも品質ですとか改良の積み重ねというモノ作りで日本は互角以上の競争力が有るのですから、保護主義だと言われても国内産業をプロモーションする人がもっと必要なのではないでしょうか?
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