世の中には安くしても売れないモノもありますし、原価を考えれば不当とも思えるような高い価格設定でも、即時完売予約いっぱいみたいな製品も数多いですね?

バブル経済真っ盛りの頃でしたら、安物ワインなのにボジョレーなんとかと名前を付けただけで、発売日には行列ができていたとか、品質を比べたら国産品のほうが遥かに高品質なのに、海外のブランド名だけで高くても売れるなんて製品も数多くあったと思います。

まぁマクロ経済的に考えるとより高く販売して、より多くの利益を出して儲かった分だけ税金を払って社会全体のお金の流れを良くしたほうがプラスなのでありますが、なんと言いますかより良い商品を安く販売する事が正義みたいな考え方が主流になってしまっていますが、それって違いますよね?

テスラモーターズを見て考える

テスラモーターズの名前はかなり知れ渡ってきていますので、ご存知の方も多いと思いますが電気自動車のメーカーで今では世界中に販売展開をしています。

さて販売製品は公式サイトをご覧頂くのが良いと思いますが、普通に(見える)セダンで1800万円とかごく普通のセダン型の乗用車ですが、どんなに安くても新車で2千万円近くの価格設定です。

確かに先進技術をつぎ込んで短時間で充電できて長い距離を走れて圧倒的な加速を実現できる最新型の電気自動車なのでしょうが、その半額以下で同程度の自動車としての性能を手にする事は難しくないのです。

この手の話は非常に多くてプリウス(ハイブリッドの車)だって、コストパフォーマンス的に考えれば、あれほど売れるはずも無いわけですが、先進の技術と言いますか次世代の車という事で富裕層を中心にまず発売当初は買ってみるというお客が出てくるわけですよね?

高く売る努力が必要では?

安く売る努力というのは表に出せませんけど、高く売る努力というのは表に出しにくいわけですけど、企業としてはこちらの努力に重きを置く必要が有りますね?

高く売る戦略

これが簡単に立てられるほど甘くは無いことは重々承知で書きますが、少なくとも頭の中にその考え方があって販売戦略を立てるのと、全く考えてなくて必要な利益ありきで考えるのとでは、結果は大きく変わってきてしまいますよね?

原価は1万円の製品で二千円の利益を乗せて1万個売れればペイすると考えるのか、どうすれば倍の2万円で売れるかを徹底して考えて戦略を練るかのどちらを選ぶかと言う事ですよね?

付加価値の問題

そう簡単に付加価値が付けられたら苦労しないといった声が聞こえてきそうな気が致しますが、昭和の時代でしたら単純に社長を知っているからとか、タレントをCMに使っているみたいな事で高く売れた事も有りましたし、GNP営業【AI時代の営業戦略とGNP営業】が一番の営業手法だった企業も少なくありません。

何が言いたいのかと申しますと、普通の人が普通に考える付加価値以外に変わった付加価値も意外と通用する場合もあるかもしれないって事が言いたいのです。

[ad#as]