製造業あるあるってどんなのがあるの?思わず「わかる」と言いたくなるものを紹介してみた
製造業と聞くと、工場などの現場で働く仕事という印象があります。しかし、ひと口に製造業と言っても業界は食品、衣料、家電、自動車など多岐に渡ります。またその業界の中でも商品の一つの部品を作っている仕事もあれば、商品として出荷作業の最後まで関わる仕事もあります。仕事のスタイルによっても製造業に対する感じ方は変わってくるでしょう。そのため、製造業に関わっていない人からすると「製造業あるある」は予想もつかないかもしれません。今回は製造業によくある「製造業あるある」を紹介していきたいと思います。
働く前と後の製造業あるある
製造業で実際に働く前と後ではイメージが変わります。人によっては良い意味で変わった場合もあれば、やめておけばよかったと悪い意味に変わってしまう場合もあるでしょう。
製造業で働く前と後で発生する「製造業あるある」を紹介していきたいと思います。
単純作業と思っていた
働く前は単純作業をずっと繰り返し行うだけだと思っていましたが、実際は各工程において仕事が異なり、イメージが変わるという人もいるのではないでしょうか。
有能な人は上へと行ける
単純作業を行う中でも、効率よくかつ正確・緻密な仕事をする人にはどんどん仕事を任せたくなりますよね。製造業だけに限らず、そういう人はより高みへと昇る事ができると言えるでしょう。
ほぼ自動で生産していたのに驚いた
最近の製造業はヒューマンエラー等を省くため、AIの技術を導入している所があります。そのため、人は機械のオペレーションのみ行い、あとは機械が自動で生産してくれます。
仕事が明確で他人と協力する場面が少ない
仕事をする事は、大抵誰かと協力しなければいけません。しかし、製造業は工程毎に仕事がわかれているため、自分のペースで他人と協力せずに行うこともできます。
働く前は関わっている製品に興味なかったが、今は好き
車好きでなくても(車の部品作りの)仕事ができるか不安でも、いざ仕事をはじめてみると部品について詳しくなっていき、車自体を好きになっていく人もいるようです。
他の仕事も任されてキツイ
ライン作業だけと思っていたのに、いざ働いてみると機械のオペレーションやその他の重労働なども任され、想定していたよりもつらいと思う人もいるかもしれません。
想像以上に上下関係が厳しい
製造業は年配の職人が働いている場合が多いです。そのため縦社会の上下関係が厳しく、人間関係のわずらわしさでストレスが溜まり、嫌になって辞めてしまう人も出てくるかもしれません。
他部署との仲が悪いとつらい
各部署の連携が大事であり、部署ごとで仲が悪いと常に険悪なムードが流れる職場もあるようです。例えば、製造現場と営業の交流が少なく、関係性が希薄なためか営業が製品をよくわかっておらず、トンチンカンな提案をしてきて場の雰囲気が悪くなるなどがあります。
工場における製造業あるある
身近で製造業に関わるとすると、派遣などの工場勤務が多いのではないでしょうか。実際どんなあるあるがあるのでしょうか。工場勤務を例にとって「製造業あるある」を紹介していきます。
朝が早く朝礼でラジオ体操をする
工場勤務は朝の8時開始という所もあります。作業服への着替えや朝礼、ラジオ体操の時間があるため、実際には開始20分前には集合する工場もあるのではないでしょうか。
時計を何度も確認してしまう
製造業ではスマートフォンや携帯電話は持ち込み禁止の所が多いです。そのため腕時計や懐中時計をエプロンのポケットに入れている人を多く見かけます。派遣で工場勤務をしたことがある人は、8時間立ちっぱなし労働中、休憩はまだかと時計を何度も確認してしまった経験はあるのではないでしょうか。
労働時間の管理がきっちりしている
納期に間に合わせるため残業が多いことがありますが、残業代はきちんと出る所が多いようです。そのため良くも悪くも労働時間の管理にはすごく厳しいと言えるのではないでしょうか。
バスの送迎がある
工場は海辺や住宅街から遠く離れた場所にあるため、最寄駅からバスの送迎がある場合もあります。夜勤など働く時間関係なく送迎バスがあるのはとても助かりますよね。
夏は暑く冬は寒い
工場が広く、業務によっては冷暖房をつけられない場合があります。至るところで機械が動いているため、工場内はサウナのように暑くなります。送風機などを設置してくれますが、一部しか風が来ず、首にタオルを巻いて汗を拭きながらの作業になる事も。
工具を自分専用にしてしまう人がいる
それぞれの部署でよく使う工具があり、本来共用のものなのに、他の人に使われたくなくて変な所に隠す人がごくたまにいます。その人が休みの日は、工具がどうしても見つけられずにとても迷惑です。
女性が多く働いている工場もある
規模や仕事内容にもよりますが、食品工場など、女性が中心に働いている工場もあります。その場合、年配の女性はとても頼もしいです。
休憩の時間が厳密に決まっている
部署ごとに一斉に2時間おきに休憩します。工場によっては休憩を告げるチャイムが放送で流れる所もあります。時間の区切りがとても明確であり、辛い作業でも2時間がんばれば休めるという安心感があります。
缶コーヒーで知り合いが増える
単純に缶コーヒーを奢ってもらったら嬉しいですよね。一緒に休憩になった仲間や上司に缶コーヒーを奢れば絆が深まり、仲間が増えるかもしれません。
仕事終わった感がハンパない
工場勤務は立ちっぱなしや体を使う勤務が多いため、仕事が終わると終わった感を強く感じます。また、作業服をロッカーで脱いで私服に着替えるというのも疲れを脱ぎ捨てる感じがして、より終わった感を感じる事ができます。
人間関係が気軽
休みの日は仕事の事を一切考えたくないためか、オンとオフをはっきりさせて無理に構ってくる人があまり多くありません。そのため、仕事とプライベートをはっきり分ける事ができて、人間関係が重くないのではないでしょうか。
休みがはっきりしている
土日祝、きちんと休める事ができ、子供の行事や私用があっても休みやすい環境である事が多いです。特に女性が中心の職場は同じ母親として休みたい理由がわかるため、勤務日を交代してくれることも多いのではないでしょうか。
職場の人が親切
工場勤務の場合、きちんと最初に教えないと後々同じミスをずっとされると困るため、とても親切に教えてくれる場合が多いです。厳しい言い方をする人もいますが、中には新人さんの相談に乗ってくれる中年の方もいてバランスが取れているようです。
好きな業界で働ける
自分が働きたいと思って入った業界で長く勤務する事ができます。長く働き、資格を取得したり、できる事が増えていくと、色々なことを任され、増々仕事が楽しくなるかもしれません。
自分のペースで仕事ができる
検品作業や値札付けなど、一日のノルマはありますが、自分のペースで作業を行う事ができます。工場勤務の中にはベルトコンベアに流れてくる食品にひたすら具をのせるといったものもあるため、自分に合っていると思った仕事を選ぶのがいいでしょう。
社食が安くておいしい
大きい製造業の会社や工場の場合、社員食堂があります。栄養バランスをきちんと考えて作られていて、かつ普通の定食より安い社食は助かりますよね。小さな工場でもお弁当を一括で注文してくれる所もあります。
人間関係が希薄と感じる時がある
担当がはっきりとわかれているため同僚とのかかわりが少なく、定時で終わると皆すぐに着替えて雑談もせずに帰ってしまう場合が多いです。人間関係が気軽で良いという人もいれば、希薄すぎて寂しいと思う人もいるようです。
暇な時期と忙しい時期の差が激しい
今日は定時で帰る事ができると思っていたら突然大量の段ボールが運ばれてきて、納期が明後日の仕事だったという事はよくあります。そのため、暇な時はのんびりと仕事ができますが、忙しい時期はひらすら仕事をしなければいけません、差が激しすぎてちょっとしんどい、と思う人はいるかもしれません。
ずっと同じ作業でやりがいがない
工場勤務は決められた仕事を延々と毎日繰り返している場合が多いです。食品工場のベルトコンベアに流れてくる容器にひたすら明太子を載せ続ける作業や、ベルトコンベアにひたすら容器を置いていく作業など、同じ作業ばかりで眠たくなると感じたことがある人は多いのではないでしょうか。自分の好きな業界でやりたくて来た人は別かもしれませんが、大抵の人はやりがいを感じず、それほどお給料も高くないので嫌になって辞めてしまう人もいます。
仕事をしてスキルが身に付かないのが不満
毎日同じ作業ばかりでスキルが身に付かないから不満だと思う人は少なくはないでしょう。しかし、作業でスキルを身に着けようと考えず、フォークリフトやクレーンなど自ら勉強して資格を取れば仕事の幅も広がるし、お給料も上がるでしょう。
まとめ
製造業あるあるについて紹介してきました。以下、まとめになります。
・製造業あるあるは働く前と後で認識が変化する場合がある
・製造業あるあるは人によって捉え方が様々なのでポジティブにもネガティブにもなる
・製造業あるあるは人間関係と業務内容についてが多い
人間関係は製造業だけでなく、人間社会に生きている間ずっと発生する問題でしょう。そのため実際にその職場に入らないとわからない部分が多く、優しい人、気の合う人がいるかどうかは仲良くしようとする己の努力と運にかけるしかありません。
また、製造業において業務内容は様々です。黙々とライン作業だけをこなす職場もあれば、オペレーションなど臨機応変な対応が求められる職場もあります。職場によっては残業時間がとても多いところもあるでしょう。そのため、どの職場が自分に合うのかを考え、後悔しないよう具体的な作業内容や残業時間はどれくらいあるのかなど、面接の時にしっかりと質問する事でイメージギャップを無くすことができるでしょう。
今回紹介した「製造業あるある」は、実際に働いたことがある人ならクスッと笑って「わかる」となるかもしれません。