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英語ではコンボイシステムと呼ぶそうですが、かつての日本は国全体が護送船団方式だと呼ばれた事もあるほど、農耕民族らしく和を持って尊しな社会が構築されていたわけですが、日本市場に入り込みたい海外資本の言われるがまま護送船団が解散されてしまったことと、日本の競争力が低下したことと無関係ではないと思っています。

護送船団方式=悪というデマ

護送船団方式というのは良い所も非常に多くて、まず企業が脱落して倒産しませんから社会不安が起きませんし、業界全体で横並びという事で一定の水準が維持されたり、業界全体で品質を保証するという事も機能していたわけです。

金融機関で言えば地方の小さな銀行であっても護送船団の中に入っているから倒産しないという安心が担保されて実際に経営破たんしませんし、それによって地方経済も回す事が出来ていました。

それが経済評論家ですとかアナリストの口車に乗せられてしまって、バラバラの船に切り離されてしまいましたら、そりゃ外国企業との競争に負ける要素が大きくなってしまうと思いませんか?

護送船団に入っている状態でしたら頼むほうも安心とか業界の平均的な技術やサービスを受けられるというメリットがあったのですが、一隻の船になってしまったらそりゃ小さい船から順番に競争に敗れていってしまいますよね?

護送船団方式=競争力が落ちるの嘘

この方式は一番遅い船に合わせて全体が進むので競争力が落ちると言う誤解がありますが、業界全体が最低限のレベルを維持して全体が上がっていくわけですし、業界全体で信用や技術レベルを担保しているのですから外国企業から見れば、これほど攻略しにくい企業集合体はなかったのです。

よく国際化の時代だから見たいな話がありますが、なぜ国際化とかボーダーレスの時代だから、日本独自の護送船団方式で助け合って外国企業と互角に勝負していきましょうという発想にならなかったのでしょうか?

※アメリカでは企業買収や合併が主流ですが必ずしも巨大企業が消費者や労働者にとって良いというわけでは有りませんし、独占企業の登場こそ技術の発展や消費者利益を阻む要因で、圧倒的な資金力を背景とした技術力やアイデアで業界を席巻て独占企業になるまではともかく、競争相手がいなくなった状態になってしまいますと、発展が鈍くなったりサービスが悪くなるのは世の常ですからね?

そんなわけで、護送船団方式を業界によっては復活させるくらいの発想の転換が必要な時期ではないかと思うのです。