普通鋳鉄(FC鋳鉄)・ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)部品の鋳造および加工
浜北工業株式会社

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世界初のエコ鋳造工法

弊社では方案部の溶湯量を50%削減を可能とする超高歩留り工法「HYPER CAST」(ハイパーキャスト)を開発しました。

従来の重力鋳造とは違い、減量注湯後に圧縮空気と砂を吹き込む事により湯口・湯道分の溶湯を削減させ、溶解エネルギーの大幅な削減を実現しました。

従来の鋳物づくりを大きく覆す次世代型エコ鋳造法です。

当工法は平成28年度 第32回素形材産業技術賞表彰において、最高賞である「経済産業大臣賞」を受賞いたしました。

※より詳しい最新情報は弊社WEBサイトをご覧ください。

ご案内

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品質保証 厳格な管理基準

弊社では、ヤマハ発動機グループ・アイシン精機グループといったお取引先様からの厳しい品質規格に基づき、管理をしております。

また、「ISO 9001」「ISO 14001」を認証取得しております。

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世界初のエコ鋳造工法

HYPER CAST開発の背景

鋳物では目的の製品を得る為に、方案要素として製品の他に湯口・湯道・押湯を設けなくてはいけません。

この割合を、鋳造歩留り=製品部重量/全鋳込重量としていますが、鋳鉄を主体とする砂型鋳物の鋳造歩留りは約50%と低く、製品部を作るために相当のエネルギー損失を伴いながら鋳物製品は作られています。

この状態は少なくとも1960年代以降ほとんど改善されていません。

押湯は製品の健全性を確保する為に必要ですが、湯口・湯道は溶湯を鋳込む段階でのみ必要な要素になります。

もし新しい技術で湯道と湯口のない状態で製品の鋳造ができれば、方案部のうちの50%という大幅な溶湯量の削減が可能となって、全体の溶解の消費電力も25%もの削減が可能となります。

そこでまったく新しい次世代型鋳造法の開発に取り組みました。

HYPER CASTとは?

HYPER CASTとは?

従来の鋳造は重力注湯で、製品部を作るために押湯・湯道・湯口とすべてのキャビティーに溶湯を充填させます。そのため例えば10kgの鋳物製品を作るために、2倍の20kgの溶湯が必要となります。

その従来工法に対し弊社で開発したHYPER CASTは、減量注湯後に圧縮空気と砂を送り込むという世界初の鋳造法です。

  1. 製品と押湯の部分の溶湯量のみ注湯。
  2. 圧縮空気で溶湯を製品と押湯に充填し、砂も湯道他に充填。
  3. 溶湯が製品と押湯に充填され凝固。

この新工法により湯口・湯道の溶湯量を削減し、25%もの溶湯量・溶湯にかかるエネルギーの削減の実現を可能としました。

また、この工法開発にあたって、平成22年度にNEDO(独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構)の省エネルギー革新技術開発事業に採択されされました

今後国内はもとより世界全体に広がり、地球規模で省エネルギー効果をもたらすと期待されている次世代型のエコ鋳造法です。

※より詳しい最新情報は弊社WEBサイトをご覧ください。

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事業内容のご案内

弊社はものづくりの街静岡県浜松市にあり、普通鋳鉄(FC鋳鉄)・ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)部品の鋳造および加工を行っております。

主に二輪車・四輪車用および船外機・産業用機械部品を製造しており、普通鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の小物・中物の中小量生産において、高品質・高速生産を誇る「鉄のグリーンサンドキャスティング専門メーカー」です。

FC200・FC250・FC300の普通鋳鉄(FC鋳鉄)、FCD400~FCD700のダクタイル鋳鉄、その他にもハイシリコン・ニレジストの耐熱鋳物(ダクタイル鋳鉄)、バナジウム添加・カッパークロム(普通鋳鉄)などの合金系の特殊材も扱っております。

多くの材質からお客様のニーズに合った材質をご提案させて頂きます。

 主な事業内容 主な事業内容主な事業内容

主な事業内容

弊社では金型を使った砂型鋳造を行っております。様々な材質を扱っており、FC鋳鉄はFC200・FC250・FC300、ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)はFCD400・FCD450・FCD500・FCD600・FCD700、その他にも特殊材質としてFC250をベースにバナジウムやカッパークロムを添加した耐摩耗性に優れた材質や排気系の耐熱鋳物部品に使われるニレジスト(ダクタイル鋳鉄タイプ)・ハイシリコン鋳鉄(モリブデン添加)やカムシャフト専用材(FCD700相当)など16種類以上の材質を常時生産しております。

様々な材質の中からお客様のニーズに合った材質をご提案させていただきますので是非ご相談下さい。

また鋳物素材だけではなく、加工完成(機械加工・塗装・熱処理)でもご相談を承ることができますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

砂型鋳造

取扱材質一覧

合金素材
  • ハイシリコン
  • バナジウム添加
  • モリブデン添加
  • カッパークロム
  • 二レジスト(ダクタイル鋳鉄タイプ)
  • カムシャフト専用材(ダクタイル鋳鉄)
  • その他顧客指定成分
普通鋳鉄(FC鋳鉄)
  • FC200
  • FC250
  • FC300
  • KCP
  • YC11
  • CuCr
ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)
  • FCD400
  • FCD450
  • FCD500
  • FCD600
  • FCD700
普通鋳鉄(FC鋳鉄)
■FC200・FC250 FC200・FC250はFC鋳鉄として最も一般的です。 FC200・FC250は切削性が良く、一般機械鋳物、二輪四輪等の輸送機器部品などに使用されております。
■FC300 FC300はFC200・FC250に比べ強度があり、耐磨耗性を必要とされる一般機械鋳物、二輪四輪等の輸送用機械部品に使用されています。
■KCP KCPはFC250をベースにリン鉄を多く配合した合金系材質で、耐磨耗性を必要とされる一般機械鋳物や二輪四輪等の輸送用機器部品に使用されています。
■YC11 YC11はFC250をベースにバナジューム、クロムを多く配合した材質で、耐熱性・耐磨耗性を必要とされる船外機等の輸送機器部品に使用されています。
■CuCr CuCrはFC250をベースに銅、クロムを多く配合した材質で、耐磨耗性、耐摩擦性、耐衝撃性を必要とされる2輪等の輸送機器部品に使用されています。
ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)
■FCD400・FCD450 FCD400・FCD450はダクタイル鋳鉄の中でも強い強度と延性・靭性を必要とする二輪・四輪・建設用機械等の輸送機器部品に使用されています。
■FCD500・FCD600 FCD500・FCD600はダクタイル鋳鉄の中でもより高い強度を必要とする二輪・四輪・建設用機械等の輸送用機器に使用されています。
■FCD700 FCD700は、FCD500・FCD600より更に強度が求められる二輪・四輪・建設用機械等の輸送機器に使用されています。
※ご注意点 ダクタイル鋳鉄は、FCD450,FCD500,FCD600と材質記号の数字が大きくなる程、引張強さが高くなり耐磨耗性が向上しますが逆に伸びが低くなります。
その他合金系
■ニレジスト(ダクタイル鋳鉄タイプ) ニレジスト(ダクタイル鋳鉄タイプ)はニッケルを多く含んだ材質です。ニレジストは非磁性で耐熱、耐蝕、低熱膨張を必要とする四輪等の排気系の耐熱鋳物部品に使用されています。
■ハイシリコン鋳鉄 ハイシリコン鋳鉄はシリコン、モリブデンを多く含んだ材質(ダクタイル鋳鉄)で、ニレジストと同じように耐熱性を必要とされる四輪等の排気系の耐熱鋳物部品に使用されています。

FC鋳鉄・ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)とは?

鋳鉄とは鉄と炭素との合金で、炭素含有量が2%以下が鋼、2%以上の物が鋳鉄と呼ばれております。
この鋳物を破断すると、断面が灰色の為「ねずみ鋳鉄」と呼ばれております。

それは炭素含有量が2%を超えると、炭素は鉄の中に溶ける事が出来なくなる為で、その黒鉛の形状により「片状黒鉛鋳鉄」と「球状黒鉛鋳鉄」とに分類されております。

「片状黒鉛鋳鉄」は黒鉛の形状が片状の鋳物で、FC鋳鉄・普通鋳鉄とも呼ばれております。

FC200・FC250・FC300などのFC鋳鉄は、振動吸収性・切削性・耐摩耗性・熱伝導性に優れており、その特性を活かし、シリンダーブロックやピストンリング、ブレーキディスクなどの自動車をはじめとする輸送用機器部品や工作機械など、幅広い分野で使われております。

「球状黒鉛鋳鉄」は黒鉛の形状が球状の鋳物で、FCD鋳鉄・ダクタイル鋳鉄とも呼ばれております。

ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)は、FC鋳鉄に比べ強度が強いのが特徴です。それは黒鉛形状が片状よりも球状の方が割れが入りづらい為です。(ダクタイル鋳鉄は、FCD450・FCD500・FCD600・FCD700と材質記号の数字が大きくなるにつれ引張強さが高くなります。)

ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)の引張強さや伸びや衝撃特性に優れるという特性を活かし、自動車のクランクシャフトをはじめとするエンジン部品や足廻り部品、その他にも上下水道用のダクタイル鋳鉄管や建設用資材など、強度を必要とされる部品に幅広く使われております。

またハイシリコン系やニッケルを多く含んだニレジストは排気系の耐熱鋳物部品として使われております。

加工完成品での納入対応

弊社がある静岡県浜松市は古くからモノづくりが盛んな街です。

繊維・楽器・オートバイの三大産業から、近年では自動車産業や光技術などの最先端産業と発展しております。そんな三大産業を支える技術として、工作機械や金属製品などの技術が磨かれていきました。

そのモノづくりの街のネットワークを活かして、弊社では加工完成品での納入を行っております。

FC200・FC250・FC300のFC鋳鉄やFCD450・FCD500・FCD600・FCD700のダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)の鋳物素材のみではなく、機械加工や塗装・熱処理などの表面処理もワンストップで引き受けますので、是非ご相談ください。

FCD鋳鉄

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製品紹介

弊社では生砂鋳造を行っており、普通鋳鉄・ダクタイル鋳鉄の小物・中物品の製造を得意としております。

カムシャフトやシフトドラムやシフトフォークをはじめとする二輪・四輪部品を主に鋳造しておりますが、その他にも様々な分野の製品を鋳造しております。

鋳物素材のみではなく、機械加工や表面処理も対応致します。

カムシャフト

二輪・四輪車用のカムシャフトやATV用カムシャフト・汎用エンジン用のカムシャフトを鋳造しております。
弊社では生型鋳造によりカムシャフトを鋳造しております。

FCD高周波焼入れカムシャフトは、カムシャフト専用材で鋳造することによりフェライトを抑制し、焼入れ性を向上させております。

また中子を使った異形中空カムシャフトも鋳造しており、カムシャフトの鋳物素材の軽量化にも対応しております。

シフトドラム(カムシフト)

二輪・四輪車用シフトドラム(カムシフト)を鋳造しております。
FC鋳鉄品(FC300)とダクタイル鋳鉄品(FCD500)があります。

弊社では二輪車の日本4大メーカーのうち2社のシフトドラムを多数鋳造しており、鋳物素材での肉盗み形状や薄肉化による軽量化など、シフトドラムの鋳造に関する多くのノウハウを持っており、シフトドラムはまさに弊社を代表する「のれん商品」の1つです。

二輪・四輪車関連

カムシャフト・シフトドラム以外の二輪・四輪車用部品を紹介します。

四輪車用部品では、主にFCD600材で鋳造されるシフトフォーク・ヘッドギヤシフト・ハウジングシフトレバーなどのトランスミッション部品を鋳造しております。

その他にもハイシリコン材(モリブデン添加)を使った鋳物部品やニッケルを多く含んだニレジスト鋳鉄(FCD系)などの耐熱鋳物部品も鋳造しており、排気系部品などに使われております。

マリン・ゴルフカー関連

マリン・ゴルフカー部品を紹介します。

マリン部品は主に船外機に使われるスリーブを鋳造しております。FC250をベースにしてリン鉄を多く配合し耐摩耗性に優れたKCP材やFC250をベースにバナジューム・クロムを多く配合し耐熱性や耐摩耗性に優れたYC11材などの特殊材も扱っております。

ゴルフカー部品はFCD450・FCD500のダクタイル鋳鉄やFC200・FC300のFC鋳鉄の足回り鋳物部品を主に鋳造しております。

汎用・産業機械、建設用資材他

汎用・産業用機械部品やその他の鋳物部品を紹介します。

弊社では建設用機械部品や農業用機械部品などの産業機械部品や建設用資材部品などの鋳造も行っております。

様々な分野の鋳物部品を製造しておりますので、どのような製品でもまずはお気軽にお問い合わせ下さい。

※より詳しい最新情報は弊社WEBサイトをご覧ください。

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会社概要

社名 浜北工業株式会社
代表 望月 哲
所在地 〒434-0016
静岡県浜松市浜北区根堅1066
TEL (代表)053-589-8231 (営業)053-589-0085
FAX 053-582-2706
営業品目 普通鋳鉄(FC鋳鉄)・ダクタイル鋳鉄(FCD鋳鉄)部品の製造
■2・4輪車用部品
■マリン船外機部品
■汎用・産業用機械部品
■建設用資材
資本金 4,295万円 
設立年月日 昭和42年12月
主要取引先 ヤマハ発動機グループ
アイシン精機グループ
川崎重工業株式会社
渥美工業株式会社

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