保護主義は悪いこと?

昨夜のニュースで安倍首相の演説をたまたま耳にしたのですが、保護主義は全てが悪いことでその壁を打ち破るみたいな事を話されていましたが本当にそうでしょうか?

ここで一つ喩え話を書かせていただきますが日本のとある湖で川エビ漁をやっているところがありまして、そこでは川エビ漁の漁業組合を作りまして漁獲量の非常に厳密に定めています。

もちろん組合に入っていない人が勝手に湖に船を出して川エビ漁をする事は出来ません。

この状態は独占状態ですし漁協に入っている人は既得権益の持ち主ですし、それを行政が認めているということは保護主義そのものと言って間違いないと思いますが、これはいけない事なのでしょうか?

もし保護主義をやめて規制を撤廃したら?

外資が入ってくるかどうかは別にしても自由競争になって頑張って幾らでも漁をして良いのですから、直ぐに資源は枯渇するでしょうし、自由競争となれば殆どの事業者が廃業に追い込まれることになるという結果は目に見えていると思います。

その結果が消費者のためになっているのでしたら救いの道は残っているように思いますが、過去の例を見ても一社独占のような状態というのは、独占企業が価格決定権をもって商売できる状態になりますから、長い目で見たら消費者にとっても大きなマイナスでしかない状態になってしまうのです。

話を製造業方面に切り替えます。

基本的に日本の製造業というのは他の産業と比べて国家の保護が弱いように思われていますが、それでも日本語の壁であったり、品質規格であったり全く守られていなかったわけではないのですが、TPPによって非常に危惧される状態になる可能性がありますよね?

例えばとあるメーカーが製品を作るための部品で同じものをリスクヘッジも考えて複数社から購入しているとしましょうか?

でTPPが導入されるとまず部品の調達に関して公平なルールでの調達との事で、仕様書は日本語と英語で公開しなさいから始まりまして、外資系の企業が人件費の安い国で作らせた部品を日本国内産よりも大幅に安い金額で応募してきたらどうなるでしょうか?

まぁ正当な理由なく購入先を日本国内にする事は難しくなるでしょうか?

途絶えた技術を復活させることは難しい

製造業の世界でも土木系の世界においても自由競争の名のもとに培ってきた技術やノウハウが、大資本という名のモンスターによって途絶えてしまっている例が多いです。

寡占市場は独占企業のみにメリットがあってそれ以外には全くメリットがない市場なのですから、川エビじゃないですけど一定の保護主義は必要なのではないでしょうか?