斜陽産業の定義とは産業そのもののプロダクト・ライフサイクルの終焉に近づいて、今後の成長が見込めず市場全体規模が縮小している状態の産業の事です。

では製造業が斜陽産業かと言いますと一部にまだらなところがありますが、まったく斜陽産業には当てはまらないのが実態です。

ただし実態とは無関係に製造業は斜陽産業というレッテルが貼られてしまいますと、新規参入する事業者が減少するかもしれませんから、製造業は斜陽産業だという声には反論しないでおこうかと思います。

さてひとことで製造業と言っても加工する材料は金属からゴム、プラスチックまで幅広いですし、メーカーとして組みててられた製品を作っているセットメーカーもありますし、・・なんて発想はバブルの頃に通用する発想だと思いませんか?

つまり同じような金属加工をやっている工場でも、かたや仕事が順調で業務の拡大進行中の企業もあれば、逆に工場の閉鎖を真剣に考えなくてはいけないところも有るという事です。

バブル経済

バブル経済の頃までは成長産業にいれば大概はそこそこ儲ける事が出来ましたが、同じ業界業種で営業をしていても儲かる成長する会社と、斜陽産業な企業とに二極化されるという時代になったと思います。

ですから成長産業だからといって参入しても、あっというまに多くの企業や資本が参入してきて市場は飽和状態になるような昨今ですから、適当に斜陽産業と思われているような業界でやっていくほうが、これ以上のプレイヤーが増えないので、商売はしやすいのかもしれませんね。

製造業はプレイヤーの入れ替わりが多い?

かつての日本はメイド・イン・ホンコン台湾の製品が随分と出回っていましたけど、今は別の国になっていますよね?

日本国内の製造業者は減少の一途という状況ですが、海外生産の場所(国)が安い労働力を求めて移動しています。

この状況をどう見るのかといいますと、生産国が人件費によって移動する事でノウハウが蓄積されなくて良かったと思うべきだと思います。

例えばずーっと中国の人件費が安くて生産国として固定してしまえば、やがて中国国内産業の生産技術も上がってきますし、技術やノウハウや人材の育成が進んできてしまいますが、生産国が他の国に移動することで、そういった事が阻止されたと考えるべきだと思うのです。

国内業者が減少中

つまり企業が減っている斜陽産業とも言えますし、残っている企業にとっては成長するチャンスとも言える状況です。

元々モノづくりに長けた民族なのですから悲観する必要も斜陽産業だと思う必要も一切ないと思うのです。

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