ふと手にした鉛筆(トンボでした)に目をやってJIS規格の表示がない事に気が付きました。

JISマーク

おぼろげな記憶ながら小学生時代に使っていた鉛筆には必ずJIS規格の表示がありましたが、いつの間にかなくなってしまったようです。

JIS規格とは日本工業規格の略称で戦後の物がない時代に、製造技術の問題や材料の問題などで粗悪な工業製品が出回ったのを是正するために、品質にお墨付きを与えるという意味合いで始まったと聞きます。

つまりJIS規格というのは長さとか重さを表すような規格ではなく、一定以上の品質基準をクリアしているという事を国が証明する制度だったわけです。

時は流れ工業製品の多くが海外からの調達に取って代わられて、とっくに需要よりも供給力がオーバーしている時代になりましたから、物不足の時代のように粗悪品でも売れるという事が基本的に少なくなりましたので、JIS規格はそのお役目を終えたようです。

製造業がグローバル化した今こそJIS規格の復活が望ましいのでは無いでしょうか?

いつの間にかメイドインジャパンの影が薄くなったような気がしますし、実際に海外市場では中国や韓国に市場を奪われていると聞きます。

ここはひとつJIS規格を大々的に復活させまして、品質に関して日本政府がお墨付きを与えるというのはどうでしょうか?

某国の製品では雨漏りする車ですとか火を噴く携帯ですとか、蓋が飛んでくる洗濯機などが話題になっていますが、強制では無い状態でですよ国内製造の部品を50%以上使っていて、最終組み立てが日本国内の工業製品に対してチェックの上でJIS規格を認定するのです。

でこの製品の品質は日本政府が保証するから例えメーカーがなくなったとしても大丈夫!バックは親方日の丸だからみたいな感じで、日本の国内製造メーカーをバックアップできないでしょうか?

そんな事をやると利権が発生するだとか保護主義だとかISOとの位置付けだとか難しい問題が多いと思いますが、TPPがいよいよ発動されましたら競争は今よりも激化するのですから、加盟した政府の責任として国内企業のバックアップをすべきなのでは無いでしょうか?

保護主義は通用しない?

いえいえ、どの国も国際舞台での発言とは全然違って国内の有権者に言っていることも、実際に行っている政策も保護主義的な事をやっているのが現状ですし、それをやっていないのはGDPの半分以上を貿易で稼ぎ出す貿易立国だけだと思うのです。

話が随分とJIS規格からそれてしまいましたが、このまま忘れられて歴史の中に埋没して消えてしまうのは惜しいと思うのです。

日本の高度成長を支えて頑張ってきた世代の人間はみんなJISマークの付いた鉛筆を使って勉強して今の日本を作り上げたのですよね?

その復活を願うのは私だけでは無いと思うのです。

JIS規格(JISマーク)は役目を終えた?はぁ?寝言は寝ている時に言うものですよ。

国際化だの国際競争力の重要性が高くなった今こそ、必要なのでは無いでしょうか?

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