日本という国は平均的に所得が分布していると言いますか経済的な地域による格差が少ない国ですが、同じ設備を使っていて同じ技術を持っていて同じく少量多品種の金属加工をやっているのに、何故か受注単価が二割以上の違いが会社によって出ているのが現状です。

私の経験でもっと分かりやすい話をしますと、当時の私はとある100万円するパッケージソフトの販売をしていました。

同じパッケージソフトを販売する営業マンが全国に100名ほど在籍していたのですが、基本的に定価でしか売らない営業マンがいる反面、やたらと値引かないと売れない営業マンもいました。

それも地域差も関係なく同じ営業所内でも営業マンによって打ち上げ単価が全然違っていたのですが、同じモノを販売していて、利益が全然取れない会社と儲かっている会社が出てくると言うのはどんな商品であっても出てくる話ですね。

その違いを一言で表現すると高く売る努力が不足しているという事になります。

割高な見積書を出しても相手を納得させられるストーリーを考える→お客様を安心させるという事です。

何かを購入する時にあまり安いと品質的に大丈夫かな?と不安が出る事があると思いますが、もしかしたら安くしないと相手は納得してくれなくて買ってくれないと勝手に思い込んでいませんか?

高く売る努力が不足していると書きましたが、自社ブランドを確立して高値を維持しようとしている企業は、あらゆる方面で高く売る努力をしています。

もちろんそれは単に高く売るためのセールス的なテクニックだけの話ではなく、製品の品質を高めるですとか、納期を短くするですとか、品質管理ですとか自社製品も自社の社員も高める努力を総合的にして、初めて高く売る努力をしていると言えます。

自社で何かを購入する場合を考えてみましょう

何でも良いのですが車を買う場合でもそうですし、自社の製品に使う材料を仕入れる場合でも、できるだけ安いものを購入する場合も有りますが、それ以外の購入動機がゼロという事は無いですよね?

工具を購入する場合などは最たるものだと思いますが変な話、使ってみないと品質が分からないわけですから使い捨てにするかくご以外で決して安い工具を購入する事はないです。

工具に関しては名前が通っていて一番高い工具を買うという人はプロの世界では非常に多いのでは無いでしょうか?

現状というのは様々だと思うのですが、もしかしたら安くしないと売れないという思い込みをしていないかと、時には自分に問いかけてみる必要も有るのでは無いでしょうか?

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