昔から機械化によって人間の職場がなくなるのは単純労働と相場が決まっていますが、人工知能の登場によって風向きが変わって来たようです。 

それは頭脳労働者の仕事で具体的に書くと何かを設計するといった人しか出来ないと思われていた仕事に人工知能が入り込んでくるという事です。

極端に書けばデザイナーから電気設計から機械設計まで何人もの人間は打ち合わせを繰り返して一ヶ月かかっていた作業が、数分で設計から接続した3Dプリンターで試作品まで出来てしまうという事になります。

作曲の世界では既に人工知能が作曲を普通にやっていますから、作曲家さんの領域を侵食し始めていますし、まぁ音声で会話して相手が人工知能だと気が付かれない位なのですから、クリエイターのような知的労働が人から人工知能に置き換わるのも時間の問題だと思います。

大学教授なども単に昔の知識を知っているだけのような人でしたら、インターネットの情報量とスピードには全く歯が立ちませんので、淘汰されても仕方がないように思います。

そうすると単純労働に知的労働と右からも左からも人の仕事の領域を人工知能が奪っていくのですから、残る職業を考えたほうが早いと思います。

人工知能が発達しても人の手に残る職業

それはズバリ法律によって資格を持った人間以外が出来ない職業です。

法律に寄る規制が変更されないという前提付きですが、医者とか看護師とかどんなんに人工知能とロボットが人の能力を上回って居ても、取って代わることは法律違反になりますから出来ないという事になります。

進む法規制

基本的に世の中の流れは規制緩和という事になりますが、それを進め過ぎますと本当に人の職場がゼロになってしまいますから、高い可能性として法による規制で人の職場を聖域として守るという動きが絶対に出てくると思います。

労働の定義

労働=辛い作業という事であればどんどん人工知能や機械作業に置き換えていけば良いと思うのですが、180度違って楽しい事であったらどうでしょうか?

昔、かの本田宗一郎さんは寝食忘れて仕事に没頭したらしいですが、誰かに命令されたわけでもないでしょうし、やっぱり熱中するほど楽しかったのだと思います。

ですから人工知能や機械工学がどんなに発達したとしても、人の楽しみを奪う部分に関しては法で規制するとか、人間を優先的に使うとかの社会的なコンセンサスが必要かと思います。

個人的には経済優先・効率優先・機械化の推進みたいな流れはそろそろ緩くなって反転する時代が来るのでは無いでしょうか?

もちろんそれは私のささやかな願望で終わる可能性も高いのですけど