その工場が大きいかどうかを測るモノサシの一つに社員食堂が完備されているかどうかというのが有りますが、コンビニの普及に反比例してかどうかわかりませんが社員食堂を作らない工場ですとか、増加傾向にあると聞きました。

よく知られている話ですが日本以外の外国企業は社長はもとより経営陣に属する人が、一般の労働者と同じ場所で同じ食事をするという事は考えられないという事です。

日本では社長が一般労働者と同じ社員食堂の列に並んで同じ300円の日替わり定食を食べる事に違和感を持つ人は稀でしょうが、外国企業では非常に異様な光景なんだそうです。

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さて本題の人手不足対策ですが勘違いしている人が非常に多いと感じるのです。

まず第一にしなくてはいけないのが今ある社員を大切にするという事です。

今いる社員を大切にすれば長く働いてくれて技術やノウハウが社内に蓄積します。

で人手不足に困っていない企業というのは長く務める人ばかりなのと縁故入社が非常に多いという事です。

逆にBLACK企業は社員の入れ替わりが多くて縁故入社が皆無だという事です。

話を社員食堂の話しに戻しますが、コスト削減の為に社員食堂を削減していて、求人広告に年間100万円単位のお金がかかっているみたいな企業って不思議に思わないのですかね?

社員の定着率が高いのが製造業

というのが定説ですし統計でも出ているわけですが、派遣労働者の導入によって人件費を固定費から流動費みたいになってしまったのは問題ですが、少なくとも人手不足が切実な会社は社員の定着率が適切なのかをチェックして、定着率が低かったらそこの改善に手を付けるべきでしょうね。

高度成長期における製造業の人手不足な状況は、定着率は高かったけれど需要に対して供給力が追いついていないというインフレ型の人手不足だったわけです。

しかし昨今の製造業における人手不足というのはデフレ型の人手不足で、価格競争やコスト削減が人件費まで及んでしまって、より良い待遇を求めて労働者が製造業からサービス業などの他の業界に移動してしまっているのが実情ですよね。

原因がはっきりしている割に社員の待遇改善よりもコストの削減に重きをおいているようであれば、人手不足の解決にはならないでしょうし、人手不足倒産に至ってしまう場合もあると思います。

今日はとりとめのない話になってしまいましたが、これだけははっきり言えるのが人手不足対策は求人を頑張るという事でなくて、今いる人を大切にするという事だけは間違いないのです。

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