営業社員の確保
毎度おなじみの独断と偏見に基づいたコラムで大変恐縮ですが、製造業における営業社員の確保というのは、上流のメーカーになればなるほど希望者が殺到していて、大学生の就職先人気企業ランキングに何社も入っているような状況ですが、そのピラミッド構造の下の方に行くほど、希望者が激減してくるというのが現状だと思います。
これはどんな業種や業界においても同じような事が言えるわけですが、他の産業と較べてその違いが製造業ではより顕著になっていると思います。
その理由を私なりに考えてみたのですが
営業マンは売りやすい商品だったり高い給料がもらえる業界に集まりやすい傾向か有る。
例えば不動産関連の会社ですと数人規模で営業している場合が少なくないのですが、それなりに営業力の有る営業マンが揃っていたりします。
これは同じ業界内を渡り歩く営業マンが多いという事と、やはり成績次第で非常に高い給料を受け取ることが出来るからです。
それと、製造業以外の業界では営業職は営業の仕事だけを毎日やっていることが普通ですが、製造業の場合は営業の仕事だけで高い報奨金をもらえるイメージが無いのです。
もう少し噛み砕いて書きますと製造機械が有ってそれを動かしてモノを作り出す職人さんが居て、この人達が立場が上と言いますか作れる人と技術があって始めて企業として成り立つ要素が強くて、営業マンの立場が社内であまり強いようなイメージが無いのです。
そうなりますと売るために覚えなくてはいけいない専門知識は多いし、高い歩合給がもらえるイメージは全然ないし、社内的な立場も強くなさそうだとなれば、営業スキルを持った根っからの営業マンは、若ければ若いほど他の業界を目指してしまうと思うのです。
しかし今の日本の製造業の現状を考えれば、なにせタタカウのが日本国内の同業者よりも安い海外生産品なのですから、製造技術同様に営業力の向上も不可欠だと思います。
日本国内市場を海外メーカーが取りに来る際には、日本の優秀な営業マンをスカウトしたりヘッドハンティングしたりして、日本市場の切り崩しをしてくるのですけど、つまりそれは人による営業力が大切だと思っての話なのですよね?
直ぐに専属の営業マンを雇い入れる事が出来なくとも、社員全員が営業社員として考えて動いてみるという事から始めてみて、モノを売るのに営業力も技術力と同じくらいに大切なんだと考えて、行動する時に今までよりも大きな販売力を手にする事が出来るのでは無いでしょうか?
ジャパニーズビジネスマンはその気になれば強いのですから。
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