工作機械と道具と感情
道具や機械にも感情があると言われても大部分の人は信じないと思います。
最近は工作機械の性能が飛躍的に良くなって腕より道具という話も有りますが、道具にも感情が有って大切に使うという事を聞いてくれるかもしれません。
有名な話でイチロー選手は過保護なまでに自分の道具を「大切にする事で有名ですよね。
試合が終わった後に時間をかけて一生懸命スパイクを磨いて、グローブもバットも大切に手入れしているのだそうですが、なんと小学生の頃からの習慣なのだそうです。
「大切な道具を粗末にするなんて考えられない」という事です。
彼は才能が元々有ったからなんて言ってませんよね?
そうだとしても元々才能があった選手が道具をとても大切にしているのに、彼よりも才能のない選手が道具を大切にしないほうがどうかしていますよね?
さてベテランの銀行の融資審査の担当者は会社に一歩入って中を見ただけで、融資しない企業を決めると言われていますが、営業的な意味合いにおいても工場内の整理整頓を徹底して道具を大事にというのは、当たり前の話だと思います。
もちろん製造業の世界でも工場がきちんと整理整頓されているかどうかを発注者はしっかり見て発注先を判断しますよね。
受注が途絶えてしまって暇でどうしようという場合、どう過ごすかという話は聞いたことがありますね。
今日は工場を綺麗にして工作機械も整備するのにちょうどいい、営業的にも過去のお客様台帳をチェックして発注が来ていない所に手紙を書いてみようと考えて行動する向上と、ただイライラするのでは後の結果は全然違ってしまいますよね。
営業的な話はともかくとして、名人上手と言われる職人さんに一人たりとも道具を粗末にする人はいませんし、単に大切に扱うという以上に、まるで魂が宿っているかのように接している人は非常に多いです。
日本は古来から長く使っている道具には魂が宿ると信じられていますが、それは長年の経験値から出た話ですから本当の事だと思います。
ですからやっぱり大切に扱って貰ったら機械も使用者の言うことを聞いて良いものを一緒に作ろうとするでしょうし、逆に邪険に扱われたら反発する感情を持ってしまうかもしれませんね。
そう考えて損することは一切ないのですから、機械にも感情があると思って良いのでは無いでしょうか?
私もパソコンはとても大切にしておりまして、お陰で今日も元気に働いてくれているのです。
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