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どうやら国内市場の縮小と労働人口の減少のタイムラグによって近い将来、様々な産業で人手不足が顕著になるという予測が多く出ているようです。

日本の製造業は労働集約産業から装置産業の比率がどんどん高まって来たおかげで、幸か不幸か一貫して人員削減の方向に進んで来ましたね?

同じ仕事(製作)をするのに10人必要だった作業が最新型設備の導入で半分になったというのはざらで、10人の作業員が必要だったのが1人が機械を監視していれば大丈夫になったりしています。

そして腕より道具(工作機械)といった諺はありませんが、作業者(職人)の技量技能に頼ったモノづくりを排除して、経験の浅い社員でも一定の訓練を積めば一定以上の品質を確保できるようになった分野が多いですし、工業化というのはその方向に向かって進んできたわけですが、そうなってきますと自然と向かう方向がありますね?

それは腕より道具だったらより人件費を抑えた企業がコスト競争で勝ち残れる、なので当てはまる製造に関しては日本国内から人件費の安い海外(主に東南アジア)に出していくという方向です。

ミクロ経済的には当然の流れですし、個別企業が利益を確保して生き残っていくためには腕より道具と安い人材確保は正しい方向だと言えるかもしれません。

ただしマクロ経済的にはどうでしょうか?

前にも自動車王フォードの創業者ヘンリー・フォードが周りの反対を押し切って従業員に支払う給料を倍にしたところ、従業員もフォードの車を買えるようになって支払いが増えた人件費以上に売上を伸ばすことに成功したのだそうです。

さて日本は20年にわたってデフレ経済、というよりも常に供給力が需要を上回っている状況で、コスト削減に躍起となって今日まで来てしまいましたので、人材確保や人材育成が二の次になってしまってきた企業が少なくないように感じます。

コスト最優先から抜け出せない?

すっかりといいますか驚くほど短い期間で日本の文化とも言える系列が破壊されてしまって、戦国時代に向かっているような気がします。

人材確保というのが単に労働力の確保と同義語になってしまいまして、製造業界よりも待遇の良い業界に人材が流れていってしまって日本の競争力は低下してしまうと思います。

振り戻しの原理が働いてグローバルからローカルへの流れは果たして来るのでしょうか?

追伸

ドナルドトランプ大統領の登場によって、本当に本格的な振り戻しがきたようですね。

関連ページ:製造業への就職・転職特集ページ