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簡単に出せる見積りであっても、それを社長自ら作るとなると、仮に15分で出来たとしても社長の人件費ですとか、使うパソコンの減価償却ですとか場合によっては千円以上のコストが掛かると考える事が出来ますよね?

それでも見積りを出さない限り受注には繋がらないのですから無料で見積書を作成するのは営業コストと考えれば良いのですが、頭を悩ませるのが提案の類です。

これは設計が絡んでくる案件でよく発生する事ですが、例えば何かの製造工程を自動化する機械を検討している企業が、自動化機械の設計業者に対して見積書の提出と共に提案書の提出を求めてくるような場合です。

これはホームページ作成の時も多いのですが、ある程度の設計(完成品のイメージなど)を求めてくるような場合で、受注業者にとってはその作業そのものが売る商品なのですから、まだ発注にも至っていない状態で、詳細な提案を時間をかけて作るわけにはいかなかったりします。

実際、設計絡みの案件では提案だけを幾つかの会社から集めて、アイデアや基本設計を盗って自社内で設計してしまうとか、安くやってくれる業者に出すなんて例は、それこそ山のように有ると思います。

つまり設計やアイデアを必要とする提案書の作成というのは、提案書作成にかかるコストの問題と提出後の流用や盗作に対する問題があります。

特に高度技術で特許が絡んでくるような場合ですと、なにせ特許なんてものは受付順の早い者勝ちなのですから、全てオープンにして時間をかけて提案した挙句に、受注には結びつかないで技術だけを盗まれて特許出願までされてしまうような大きなリスクも出てきてしまいますから、見積り一つでもアイデアを盛り込むような場合、色々と注意が必要だったりすると思います。

相手と受注確率を見極める目

提案書の作成に2日かかるような打診が有った場合に、昔からの取引先で自社との取引を最優先にしてくれる、俗に言うお得意様でしたら時間がかかろうとしっかり提案書を作成する事になるでしょうが(もちろん例外もあります)、飛び込みで入ってきたような新規客でしたらそこそこの提案書を数時間で作成して、それ以上は受注を頂いてからという形になるのでは?と思いますが相手をちゃんと見極めないと、見積り貧乏になってしまう可能性が高くなってしまいますよね?