木材の精密加工
複雑な形状を木材で加工する必要性が有って木材を精密加工する工場を探しました。
材木屋さんも木工製品を作っている工場も沢山ありましたが、意外と精密加工に対応する工場が少なかったのは驚きでした。(木材をNC加工している会社はネットで調べた限り10社も見つかりませんでした)
エコを推進する割に木材の利用シーンが少ない
一部に大きな誤解があるのかもしれませんが、木材の利用は循環が既に完成していまして伐採と植林で半永久的に無尽蔵に利用できる資源なのです。
しかし工業製品の分野では一部の高級品を除いて部材に木材が使われることは滅多になくなってしまいました。
出回った当時のテレビ受像機もラジオ受信機もみんな外枠は木製でしたし、木材で作られた計算機である算盤が計算の主力でした。
電気を作らない太陽光発電パネルよりも木材の見直しが必要では?
御存知の通り太陽光発電パネルというのは製作段階で大量の電気を消費して作られますから、製品になった後に作り出される発電量のトータルよりも工場で作る時に消費される電力量のほうがずっと多いのです。(将来的に技術革新が進むかもしれませんが現時点ではそうなっています)
木材利用は完成されたリサイクルシステム
木材の利用というのは木を伐採して材木として利用して伐採し跡地には植林してまた木が生えてきて十数年後にまた伐採する事が可能で、その長年かかって構築されたリサイクルシステムは完璧なんですね。
木を使った素材の利用は日本の超得意分野
国土が狭い日本よりも広大な大地を有する国ですとか、日本よりも温暖な地域のほうが木材素材の利用に関して有利だと思われるかもしれませんが、リサイクルシステムの完成度に関しても、加工技術にしても木材の品質にしても日本はトップクラスであることは間違いないのです。
前にウサギとカメの話を書きましたが、競争に勝つには自分の得意分野に持ち込むか、自分に有利なようにルールを作るのに限るのです。
ですからせっかく高い木材加工技術がある国なのですから、国際競争に持っていける分野として製品開発をするのも面白いと思いませんか?
そんな事を木材の精密加工をしてくれる工場を探しながら思ったのですけど、湿度によって伸縮は大きくて経年劣化が出やすい素材ですし、工業製品に向かないと思われているからこそ、オンリーワン市場を狙える可能性も大きいのでは無いでしょうか?
そういえば昔の家電製品はテレビとかラジオとか外装は木製だったものがとって多かったですよね?
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