以前に見た統計ですが問い合わせがあってからの回答時間と決定率が見事に反比例するという結果を目にした事があります。

もう少し具体的に書きますと問合せが有ってから2時間以内に回答した場合の受注率が50%だとすると48時間以上経過してから回答した場合は3%以下の受注率しかないという結果です。

これは販売するモノにもよって変動は有りますがどの業種においても同じようなスピードと決定率(受注率)は見事に相関関係が有ることは間違いないようです。

即答できない場合でもまずはお礼の返答をするだけで全然違う受注率。

例えば難しい金属加工の見積りだったり、回答できる人間が出張中だったり様々な理由で即答できない場合も多いと思います。

そんな時には回答できるようになってから回答するのではなく、まずはお問い合わせ頂いたお礼と、いつまでに返答するかを素早く相手に返すだけで決定率は非常に高くなってきます。

発注者としては問合せをしたものを翌日まで何も返答しない工場よりも多少高くても、素早いレスポンスで対応してくれるほうが安心感を持って発注する場合も少なくないと思います。

ネットで来る見積り依頼で儲かるものは少ないという声

確かにインターネットで見積り依頼をしてくるお客様は特殊な加工などの場合を除いて、複数社に相見積をとってより安く請け負ってくれる所を探すために何社も見積り依頼をする方は少なくないですし、時間をかけて見積り提案書を送っても、何の連絡も返してこないような場合も非常に多いと思います。

その反面、多品種少量生産の工場で新規の受注はほぼインターネットのホームページからのみという工場も実際に存在しています。

見積りが出来るのは社長一人の場合

こんな状況の工場はとても多いと思いますが、ここでメールの対応も社長しか出来ないというのは間違いだと思うのですが、見積もりできる人イコール、メール対応する人になっている会社も少なくないようです。

見積金額の算出が社長しか出来ないのであれば、別の社員が金額を出す部分以外を受け持って素早く問合せに対応する事も出来るわけです。

自動返信メールを上手に使う

最近は自動返信時に相手の名前を差し込む事も出来ますし、そんな事をしなくても工場の紹介や社長の自己紹介をお問合せに対して自動返信することだって簡単に出来るのです。

何も相手の会社の事がわからないで問合せをしてきた状態から、自社の事をよく多く深く知って貰うということは優良顧客を確保するための第一歩だと思うのです。

だって自分の会社の事を良く知らない相手が上得意になるとは思えませんからね?

そのあたりをシステムを上手に使うことによって、スピード対応と合わせて決定率(受注率)向上を目指す事が出来ますし、最初に少し頑張って工夫すれば後は楽になると思うのです。

関連コラム:受注できる【勝てる】見積書

[ad#as]