試作品の段階で担当者と何度も打ち合わせを重ねて無事に製品としての完成、その後ある程度の数を作るとか量産化になると、相見積もりで他の工場に仕事を持っていかれてしまうとか、人件費の安い海外の生産拠点で作ってしまうという事例が増えてきたのは10年位前からでしょうか?

そういった商習慣というよりもビジネスマナーが薄らいできてしまった事が原因で日本製造業の強さが徐々に低下してきていると思います。

不況

系列が機能していた頃でしたら値下げ圧力は昔から強かったとはいえ、元請けと下請けが協力してお互いの技術やノウハウを広げて試作品を作って、その流れでその後の量産を同じ工場が受け持つといった流れがしっかりしていたと思うのです。

それが量産になると人件費の安い海外で作るとなると、下請け企業として旨味がないだけでなく、試作品の作成段階でつぎ込んだノウハウが海外に流出してしまう事にもなってしまいます。

実際に生産を請け負った海外企業は技術やノウハウの蓄積して、品質的にも日本に追いついてきています。

が、かすかな追い風の予兆

それは言うまでもなく海外生産を請け負っている国の経済発展に伴う生活水準の向上と人件費の上昇です。

既に中国国内での生産では輸送費や様々なコストを勘案するとペイしないという事で、更に人件費の安いミャンマーなどへ生産拠点を移す動きが出ていますが、物理的に日本からの距離が離れますので今度は輸送費がコストを圧迫するという事になってくるわけです。

それによって日本の製造業の国内回帰の動きが徐々に大きくなっている事はご存知のとおりです。

少量多品種を作れる能力が高い国

具体的な指標は無いのですが大量生産を海外の生産拠点に奪われたお陰で、結果として少量多品種の生産で生き残る事で結果として、少量多品種の生産能力を高くする事が出来たと思います。

少量多品種を短期間で作ることが出来て量産の高い技術を持つ国になったということは、高い競争力を持っているという事になります。

海外に出ていった事を悔やんでいる時期はとうの昔に終わったという事で、いまはその間に高めた技術やノウハウをもってして、飛躍を考える時期ではないでしょうか?

躍進

過去に経済的に苦境に陥って経済破綻(デフォルト)にまで至った国の数多くが、数年で立ち直って絶好調になっている例も少なくないですからね。