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一昨日のニュースで本田がカブの生産を日本国内に持ってくる(戻す)とうニュースが流れましたが、車ほどでは無いにしても、バイクもそれなりにすそ野が広い産業ですから、単にバイクの組立を日本に持ってくるというだけの話ではなくて、調達部品の国内比率も上げてくるという事ですので、日本の製造業としては非常に明るいニュースですね。

さてそのカブの生産が日本に帰ってくることに関しては、あちこちで解説されていますがコスト的に日本国内で作っても見合うようになってきたという感じですね。

それは中国を始めとした生産拠点の人件費を始めとするコストが上昇してきたという事もありますし、併せて日本が相変わらずのデフレ状態で人件費が他国と較べて上昇していないという事が考えられます。

国内回帰の雪崩は起きるか?

例として中国に製造業の生産拠点が移っていったのは、まず大手(元請け)企業が出ていって現地生産を開始いたしまして、それに引っ張られる形で納入メーカーが日本に居ても仕事がないという事で後を追って出ていってしまうという形でした。

ですから大手セットメーカーが日本に戻ってこないと本格的に日本回帰の雪崩は起こらないという事になるのですが、今回の本田のカブを日本製造に戻すという事が成功して、他にも波及する事を祈るばかりです。

自動化AI化が国内回帰を加速させる?

今まで100人の労働者で作っていたものが機械化自動化によって10人で作れるようになったら、製品に占める人件費の割合が大幅に下がりますよね?

そうすると人件費の安い国の価格競争力が(労働集約産業でなければ)どんどん下がってくるわけです。

という事はインフラが整備されているとか労働者の質が高いとか日本にとって有利な条件が増えてくるのですから、更に日本国内に製造工場が戻ってくる事も十分考えられるのです。

地産地消が進む?

たぶん生産するために必要な製造設備が進歩してきますと、その地域(国)で必要なものはできるだけ近い(同じ国内)で生産する動きになってくると思います。

ですから日本国内での生産は増えますが昔の輸出大国のような状況に戻ることは無いでしょうね?