ポリイミド樹脂コーティング~TMKコーティング
東洋メタルポリケミカル株式会社

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TMKコーティング

TMKコーティングは他のエンプラでは得られない効果を基材に付与し、耐久性のアップ・長寿命化・高性能化など様々な製品の品質向上に貢献しています。

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TMKコーティング事例

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更に詳しい情報は弊社Webサイトをご覧ください。

ご挨拶

弊社はものづくりの町大阪に拠点をおき、幅広いネットワークを駆使し生産活動を行っております。

弊社製品TMKコーティング(ポリイミド樹脂コーティング)は高性能無給油軸受の開発途上で生まれた合成樹脂被膜です。ポリイミド樹脂・PTFEを主要成分にした潤滑コーティングから、ポリイミド膜の成分をさまざまに調整することで絶縁コーティング、耐食コーティングなどポリイミドの特性を最大限生かしたコーティングをご提案させていただいています。

TMKコーティングを基材表面に塗布することで基材に不足している潤滑性、耐摩耗性、絶縁性、耐食性などの問題を解決しています。

また多くの協力業者、多様なネットワークを活用し、素材加工からコーティング施工、被膜の仕上げ加工まで一貫した生産体制でお客様のご要望にお応えします。

現在私たちの生活は、環境保護の観点から省資源・省エネルギー化がどんどん進められ、製造業においても高耐久・高効率の商品開発が不可欠になっています。

その一翼を担うべく私たちは日々生産性・技術の向上に努めてまいりました。TMKコーティングは効率よく素材に付加価値を与え、用途に応じた性能向上に役立てられています。

今後とも、私たちはお客様と一丸となってより良いものづくりを追求し、産業の発展・社会に貢献し得る企業を目指し努力してまいります。

東洋メタルポリケミカル株式会社TMKコーティング事例

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TMKコーティングついて

※更に詳しい情報は弊社Webサイトをご覧ください。

TMKコーティングは熱硬化性樹脂ポリイミドとフッ素樹脂(PTFE)を基材とする高性能固体潤滑コーティング、ポリイミド樹脂を主体とする耐熱、耐摩耗性、耐薬品性、密着力に優れた電気絶縁コーティング、フッ素樹脂に特殊バインダーをブレンドした低摩擦、防蝕コーティングがあります。

すべり軸受、摺動部品の固体潤滑膜としてはもちろん、高温雰囲気における電気絶縁膜・保護膜、異種金属間の電蝕防止、耐薬品保護膜などさまざまな用途で活用されています。
常温においてもポリイミド樹脂の機械的強度や密着性、耐薬品性、耐候性、耐放射線性などを活用し、他の樹脂コーティングでは対応できない案件などの問題解決に役立てられております。

近年では工業製品のみならず建築業界・家電業界など幅広い分野からご依頼をいただき新製品の開発などにTMKコーティングが選ばれております。

ポリイミドの耐熱性・耐摩耗性・密着性、フッ素樹脂の低摩擦性・潤滑性、その他添加剤等を用途に応じて調整する事でさまざまなコーティング被膜が生成できます。

塗装方法 膜厚精度 焼成温度
スプレー・刷毛塗り 精度が必要な場合は研削・切削等、要仕上げ加工 230℃~280℃

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種類

TMKコーティングは次のように各種の用途に適した被膜が出来ます。

各種とも、お客様の使用目的、使用環境、要求性能などによって結合材や潤滑剤などの被膜の成分を調整し、最適なコーティングをご提案させていただいております。

潤滑コーティング
~ポリイミド系~
S350  SLF350 乾燥摩擦・無給油・真空中
SO200 SLF200 油中摺動部
電気絶縁コーティング
~ポリイミド系~
 SE350 電気絶縁性・潤滑性
 SPI 耐熱・絶縁・耐摩耗性
低摩擦・防蝕コーティング
~フッ素樹脂系~
 AC200 低摩擦・防錆・防蝕

※SLF、SE、ACは鉛、カドミウムフリーでROHS対応グレードです。
 食品安全衛生規格(一般規格)にも適合済です。
なお、使用目的によってはガラス、炭素繊維、織布などを用いて被膜を強化することもあります。

潤滑コーティングの特長
  • 耐熱・耐摩耗性・密着性に優れるポリイミドと低摩擦・潤滑性に優れたフッ素樹脂(PTFE)の特長を最大限生かした固体潤滑被膜です。
  • 使用可能温度領域-270℃~+350℃。(実績値-269℃~+300℃)
  • PV値2Mpa・m/sec以上:乾燥すべりにおいて性能は独特のもので従来の潤滑コーティングに比べ大幅な性能向上が期待できる。
  • 使用開始時の摩擦係数は0.1以上だが、摺動が始まると被膜が徐々になじんでいき摩擦係数も徐々に減少、最終的に0.05~0.1の範囲に入る。
  • 油・酸・溶剤などに対する優れた耐薬品性。※強アルカリは不可。
  • 膜の構成体であるポリイミドは溶融点・軟化点がなく、使用温度以上に加熱しても問題なく焼き付きを防ぎます。
  • 軸受と軸のように摺動面と相手面の両面にコーティングすると焼付き・かじりなどが発生せず安全性が著しく向上する。
  • 金属は鋼、鋳鉄、ステンレス、アルミニウムにコーティング可能。セラミック・ガラスは粗面になっていれば可能。
  • 板、管、軸、複雑形状、の平面・曲面の一部及び全面的にコーティング可能。
  • コーティングは塗布後そのまま使用する薄膜と機械加工仕上げし精度を出す厚膜があります。TMKコーティングは密着性が優れているので切削研削等の加工を施しても膜の剥がれ等は生じません。
  • 厚膜と薄膜では膜の構造が大きく異なり潤滑膜としては厚膜の100umがもっとも優れています。

潤滑コーティングによる問題解決例 弊社Webサイトを開きます。

S350 SLF350 / 潤滑コーティング / 無給油・真空中摺動部

【 S350 】

  • 耐熱・耐摩耗・密着性に優れるポリイミドに低摩擦・潤滑性に優れたフッ素樹脂(PTFE)を分散させた合成樹脂被膜です。
  • 潤滑油の使用が出来ない乾燥すべりにおいてPV値2Mpa・m/sec以上
  • -270℃の極低温〜350℃の高温まで使用可能
  • 膜厚:20um〜150um
  • なじみ性がよく衝撃振動に強い被膜です。
  • 完全無給油で高温軸受、真空中、極低温冷凍機内部品など苛酷な環境での使用が可能です。
  • 膜としての溶融点はなく耐熱温度以上に加熱しても問題なく、焼き付きなどを防ぎます。
  • 軸受と軸のように摺動面と相手材にコーティングを施すと初めから良好な滑り面となりほとんど摩耗現象が起きません。

潤滑コーティングS350

【 SLF350 】

  • S350と同等の性能を有し被膜中に鉛・カドミウム、ROHS規制対象物質等を含まないコーティングです。
  • 食品安全衛生規格(一般規格)適合

無給油・真空中摺動部SLF350

SO200 SLF200 / 潤滑コーティング / 潤滑油中摺動部

【 SO200 】

  • 使用可能温度領域-270℃〜350℃
  • 膜厚:100um〜200um オーバーレイ用20um〜50um
  • SO200は弊社独自技術による特殊構造で被膜中に油が滲みる性質を有しています。
    そのため微量の油で優れたすべり性能を発揮します。被膜は耐摩耗性に優れ化学的にも安定なため油の汚濁が極めて少ない。
  • 初期作動、低速運転時の境界潤滑領域での摺動性向上に効果を発揮します。

 【 SLF200 】

  • 鉛・カドウミウムフリー、ROHS対応グレード
  • 食品安全衛生規格(一般規格)適合

図は試験片の温度上昇度を計測した油中試験結果です。

TMKコーティングSO200はホワイトメタル、ケルメット(銅-鉛合金)と比べて温度が一定ですべり面の変化がなくなじみも良く耐摩耗性に優れていることを示しています。

中間試験結果

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ポリイミド樹脂とは?

ポリイミドはデュポン社が開発した熱硬化性樹脂の一種でスーパーエンジニアリングプラスチックに分類されます。耐熱性、耐摩耗性、密着性、耐薬品性、電気特性が優れたプラスチックで、剛直で強固な分子構造を持っています。通常の高分子に比べ破格の耐熱性、電気絶縁性、耐放射線性を有し機械的、化学的性質もトップクラスです。

よく知られるテフロン、ナイロンなどの樹脂と大きく違う点は熱硬化性であること。熱硬化性であるため溶融点はなく熱分解温度は500℃以上となっています。また耐寒性にも優れ-269℃の極低温下においても優れた物性を保ちます。そのため極低温や強い紫外線にさらされる宇宙空間で人工衛星やロケットに使用されています。

工業利用としては、半導体、電子部品用絶縁膜が多く、自動車部品、ベアリング、断熱材、航空、宇宙、超伝導分野など幅広い分野で利用されています。

※更に詳しい情報につきましては弊社Webサイトをご覧ください。

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ご注文の流れ~お打ち合わせの基本モデル

試作品は1個から承っております。お見積り等お気軽にお問い合わせください。

ご注文の流れ
基材の寸法・材質などの仕様
要求性能・使用環境
コーティング範囲、膜厚、マスキング有無等の確認

矢印

お打ち合わせ内容より
コーティングの仕様を決定しご提案させて頂きます

矢印

製品・試作品の個数を確認しお見積書の作成
お見積もり内容をご了解頂いた後、コーティング施工の実施
お打ち合わせの基本モデル
  1. 使用目的(無給油・真空、油潤滑、防錆・防蝕・食品衛生、電気絶縁)によりコーティングの種類(S、SLF、SO、AC、SE、 SPI)を決定します。
  2. 基材は支給か弊社製作かの確認。
    基材の材質(鉄・鋳鉄・ステンレス・アルミニウム)によりコーティング施工手順を検討させていただきます。
    (例:鋳物等の巣の多いものは通常より脱脂工程において手間がかかります。)
  3. マスキング冶具・保持具等の必要有無の確認。
  4. 基材・製品の仕様・使用環境・要求性能などから推奨コーティング膜厚をご提案します。
    その際コーティング後そのまま使用する薄膜か機械加工仕上げで精度を出す厚膜かを決定します。
  5. コーティング膜厚に合わせて基材の寸法を調整していただき、コーティング範囲、コーティング前の寸法・コーティング後の寸法(仕上げ前・仕上げ後)を明記した図面をいただきます。
  6. 上記基本のお打ち合わせ内容の他、状況に応じてさらに細かく詳細打ち合わせを行います。

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会社概要

会社名
東洋メタルポリケミカル株式会社
代表者
金光 由郎
所在地
〒547-0002 大阪府大阪市平野区加美東6-15-10(加美工場団地内)
TEL
06-6794-9443
FAX
06-6794-9481
Webサイト
http://toyometal-polychemical.jp/
資本金
1000万円
取引先金融機関
  • 三井住友銀行 平野支店
  • 三菱東京UFJ銀行 八尾駅前支店
  • みずほ銀行 平野支店
  • 大阪シティ信用金庫 加美中支店

 

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