タイムマシン経営・二番手商法、次の一手は?
今回のコラムでは日本製造業の復活について書いてみたいと思いますが、まず過去を振り返ってみますと高度成長期まではタイムマシン経営と二番手商法が根本に合ったと思います。
タイムマシン経営とは日本よりも技術的に進んでいる国や、日本が後を追いかけている地域に行って、そこの技術やトレンドを国内に持ってきて、日本国内で販売するというマーケティングの方法です。
これが可能である条件としては、情報伝達手段が非常に限られていて日本に多くの情報が入ってきていない事と、著作権や特許に関しておおらかだという事です。
かつての日本は自動車や家電製品などの元となる技術を海の向こうから持ってきて、それを改良して改善してより良いものに進化させた製品を大量に生産して、日本国内や海外に販売していました。
また二番手商法と呼ばれた他社がヒット商品を出すや否や、もっと良い製品を作り出して市場で一定量の販売を確保するという商売のやり方が上手な国だった筈ですが、いまやすっかり中国や韓国にお株を奪われてしまって、二番手商法も出来なくなってしまったと思います。
日本製造業にとって必要な次の一手は?
まずグローバル社会ですとか国際競争力ですとか、不利な土俵に自ら乗り込んでいって自滅するのは止めましょうと言えるのでは無いでしょうか?
国際競争力なんてものは別に海外に目を向けて仕事をしていれば付いてくるものではなく、自分の今もっている市場にいる目の前のユーザーに向けて、絶対的なシェアを確保するといいますか、日本国内市場だけしっかり見て仕事をする事に尽きると思います。
護送船団方式の是非
市場を開放しろとか日本市場は閉鎖的だとか日本に対してさんざん市場開放を求めているアメリカですが、いまだに日本車輸入には高い関税をかけていますし、トランプ大統領は正しい保護主義をというコラムjを前に書きましたが、アメリカに限らずトレンド的には保護主義へゆり戻しが起きているのが現状だと思います。
まぁトランプ大統領以外は本音で話をしないと思いますが、基本的に国内産業を守る方向に動く国が多いと思うのです。
ただ建前ではそんな事を言ったりしない筈ですから、建前にだまされて追随しないように、このチャンスに護送船団方式の復活を遂げる位の考え方で良いと思うのです。
必要なのは日本が得意な土俵を作ること
そういえばアメリカが日本は軽自動車があるからアメリカの車が売れないと文句を言っていますが、コンパクトな車体にエンジンを積んで快適な室内空間を作る事は日本の得意技術ですし、日本人の体形から考えても理にかなった規格ですね。
これに限らず日本が得意な土俵を減らすのではなく、こっそり増やしていく位の気概が日本の政治家にも必要なのではないでしょうか?
そのためには日本の製造業が団結して独自規格とか得意土俵を作る・・ナンセンスだと思いますか?
けど外国から言われるがままに市場を開放して、自ら市場を失ってきたのが日本ではないのでしょうか?
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