東芝凋落の原因とサザエさん視聴率低下とスポンサー撤退
粉飾決算の発覚から巨額赤字が明るみに出て、事業部の売却つまり解体というシナリオが始まり、東証一部から二部降格、そしてサザエさんスポンサーからの撤退と東芝周辺の話題が非常に多くなってきましたね?
さて東芝凋落の原因については大きなところで原発事業の失敗が上げられていますが、そもそも家電製品が成熟産業になったとの読みだったり、家電やパソコン事業での収益が思うように上げられなくなった時点で、原発のようなリスキーな分野に出て行って勝負をかけた事に問題があると思います。
まず身近な身の回りを見てみますと、松下店会つまり全国通津浦裏に点在するナショナル(パナソニック)の看板を掲げた小さな電気販売店はいまだに営業している店舗が数多く残っていて、パナソニックの家電販売を支えていますが、確か同じくらい全国に点在していた事もある東芝のお店を見かけることが少なくなってきてしまいました。
予断ですがアニメ、サザエさんも東芝単独のスポンサーだったと思いますが、いつの間にかJA(農協)もスポンサーに入ってきて、なんだかメインのスポンサーの座を奪われたような気がしますし、最近では東芝がサザエさんのスポンサーから撤退するという話も現実味を帯びてきていますね?
サザエさんの話はさておいて、売り上げ規模の維持を考えて企業買収に走ったり、リスキーな原発事業に注力したのは仕方が無いとしても、足元を固める事を怠ってしまった事の長年における蓄積が最終的に東芝の凋落原因になったと思います。
町の小さな電気屋さんを維持するためには、幅広く家電製品をラインナップしなくてはいけませんし、一店舗あたりの売り上げは量販店に比べて小さいですし、営業経費もかかりしますからどうしても効率を考えて量販店での販売ですとか、企業買収に走ってしまったのも分からなくはありませんが、結果として挽回不能な状態になってしまったのは間違いないだろうと思います。
個人的に東芝には復活してほしいと思っていますので、日本国内で地道な販売で復活してほしいと思うのです。
予断:サザエさんの視聴率が落ちて東芝の業績が落ちた?
という冗談のような話ですが遠因になったという事は少しはあると思います。
視聴率が落ちたのはテレビ番組全体にいえる事ですが、かつて日本国民の約40%が見ていた番組の単独スポンサーを東芝がやっていて、東芝の販売店が町で営業していて家電製品が売れていたという、非常に良いサイクルが機能していた時代がありました。
今ではサザエさんの視聴率もかつての高視聴率ではありませんから、東芝製品のCMを消費者が目にする機会も半減した事は間違いないのです。
ですから真面目な話でサザエさんの視聴率低下は東芝の業績に関係なしとは言えないと思うのです。
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