別に改めていまさら言わなくても良い英語表現だと思いますが、今回のコラムではブルーオーシャン市場の探し方、作り方について書いてみたいと思います。

まず元になるブルーオーシャン戦略という言葉について書いておきますが、供給過剰の同業者が限られたパイを奪い合う市場を、血を流して戦う市場に例えてレッドオーシャン、逆に人がいないプライベートビーチのような市場を青い海になぞらえて、ブルーオーシャンと呼ぶとの事

ブルーオーシャン市場

まず一過性のブームのような非常に短い期間だけ爆発的に売れるような商材というのは、不良在庫を抱え込むリスクも高く、ここで書くブルーオーシャン戦略とは似て非なるものと言えるでしょう?

飽和市場や斜陽産業から生まれるブルーオーシャン市場

これは想像するに市場が飽和してきて売り上げが頭打ちになったところで、必死になって頭をひねったのか、もしくはヤケクソになって考え出したのか分かりませんが、意外ともう市場は飽和状態で伸びが期待できないと思われていた市場から突然表れる事が意外と多いです。

分かりやすい例として携帯電話がありますね。

もうスマートフォンが世の中に出てきた時点で、既に日本国内に限っては普及率が70%を超えていまして、数字上では既に急激な伸びが期待できない市場で、もしかしたら斜陽産業に入るかもしれない状況が(統計上ですが)迫っていました。

そこにスマートフォンが登場したわけですが、これは小さなコンピューターに通信機能を持たせたというアプローチのスタートが違うわけですが、とにかく飽和状態だと思われた携帯電話市場に短期間でブルーオーシャン市場を作り出して何年にもわたって先行者利益を手にしたわけです。(作るには莫大な開発費がかかりますから、簡単に追従者が出てこないわけです)

ブルーオーシャン市場を作り出したスマートフォン

他によく言われるのは1000円カットと呼ばれる理容店チェーンですね。

こちらも先の例と同じく誰が考えても、どう統計の数字を見ても飽和市場で既に人口が減り始めていて少子化になって逆立ちしてもこれから市場が大きくなる事もない市場だと思われていた市場からブルーオーシャン市場を作り出しましたよね?

まぁ個人的には価格破壊を伴うブルーオーシャン市場の創出と言うのは、労働者に負担がかかりますし、本来の意味からしてレッドオーシャンから抜け出しても、薄利多売で市場を取っているのですから厳密に言うとブルーオーシャン戦略ではないかもしれませんね。

ただ、書きたかったのはまったく考えもしなかった市場を開拓するブルーオーシャン戦略は少なくて、飽和状態の下手すると斜陽産業から生まれている例が多いということです。

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