少し前に人工知能とか量子コンピュータ関係のコラムを書きましたが、そんなコンピューターの進歩に比例してシュミレーション仮説という考え方が広まってきていますね。

シュミレーション仮説について簡単に説明しますと今のこの現実というのは実は全てコンピューター上のシュミレーションの世界であって、現実には目の前にある物質世界というのは全て虚構であるという考え方で、まぁ端的に言えば映画マトリックスの世界そのもので、唯一違うのは私たち人類がシュミレーション世界の世界から出て行く事が出来ない、仮想現実の中にしかいない肉体を持たない存在だという事です。

確かに最近のバーチャルリアリティの世界は非常によく出来ていますし、現実とシュミレーションの区別がつかないほどリアルに現実以上に物質世界を表現しますから、シュミレーション仮説(現世界はシュミレーションの中のバーチャルな存在)というのを信じてしまう人が沢山居てもおかしくは無いでしょうね?

というか私自身が進化論を全く信じていなくて、創造論を信じている神の存在を肯定する立場に居るのですが、進化論には矛盾が多いし神の存在を否定しきれない事象がどんどん出てきてしまって、それでも神の存在を信じない人が量子物理学ですとかシュミレーション仮説を言い出したのではないかと思います。

神

まぁ万物の創造主を勝手に超高度に発達した生物に仕立てているわけで、それって神のことじゃないですか?って思いませんか?

しかし少し冷静になる必要がると思うのですが、よく引き合いに出されるイーロンマスクの発言、「わたしたちが生きている世界がシミュレーションではないという可能性は、10億分の1しかありません」とう発言がありますが、これは話に続きがあって、バーチャルリアリティの世界が進歩する事によって、どんどん現実との区別がつかなくなるようになるということで、シュミレーション仮説を正しいという趣旨ではないのです。

物理学の未解明部分を説明できるだけの話

光の速度より速いものが存在しない証明が出来ていないですとか、二重スリットの実験ですとか確かに現代物理学の理論では説明できないような謎が数多く残されていることは事実ですが、ではシュミレーション仮説が完全に用証明されているかといえば、実は単なるというか文字通り仮説に過ぎないわけです。

で仮説の段階でどうこう考えるのは学者先生の仕事ですし、事象によって推測している過ぎない事をあたかもシュミレーション仮説を実証しているかのごとく出てくる情報は嘘に過ぎないと思うのです。

人を脅かす情報は嘘情報

昔から人を脅かす情報というのは嘘と相場が決まっているのでありまして、仮に百歩譲って事実が証明されたとしてもですね、人類が出来ることは何も無いのではないでしょうか?

それよりも仮説段階の根拠があいまいな事を世に拡散している行為のほうが人類にとって危険な存在ではないでしょうかね?

関連コラム:量子コンピューターの原理と仕組み

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