ホームページで加工見積り
受注につながらないとか割に合わない見積り依頼が多くて、見積り貧乏になりかねないという理由も多いのかもしれませんが、自社のホームページ上で加工の見積りを自動で算出して表示できるようにしたいといった要望が多くなって来ましたね。
試しに材料費計算・簡易見積りプログラムを作って見ましたが毎日10以上のアクセスが有るようですので、需要はそれなりに有ると言った感じです。
さて最近ではチャットロボットが基本的な対応をしてクレームなどの難しいユーザー対応を人間がやるといったシステムを組み込んだホームページが出てきていますが、少量多品種の金属加工のような自動見積りは一部の大手サイトの導入に限られているようです。
条件を簡素化すれば構築そのものは難しくないのですが・・
材料を選んで材料の寸法を入れて曲げが何箇所有って穴あけが幾つで、タップ切る数ですとか表面の仕上げ方法を選ぶ程度で概算の見積りを計算する程度なら、メンテナンスもそれほど煩雑にしなくても可能であると言えます。
ただそれではライバルメーカーと価格を比べられるとか、実際詳しく厳密に見積もった場合との差異が大きいと後で困るとか、なかなか導入には二の足を踏む場合が多いように感じます。
これを割に合わない見積り依頼をふるいにかけるとか、某買い取り業者さんのように割り切るというのも一つの考え方ではないかと思います。
さて某買取業者さんと言うのはまず電話をかけて査定をお願いして、その金額を聞いた上で実際の出張査定をお願いするのですが、まずサイトの提示された金額も電話での簡易査定も非常に甘い見積りで、いざ実際に業者が来て見てもらうと全然安いなんて事が日常的にあるようです。
それはさておき某大手サイトでは基本的な材料の加工見積りを自動化して自動計算された見積りに対してそのまま発注が出来るまでになっていますが、かなり割高です。
しかしかなりの受注をホームページで獲得しているようです。
つまりスピードも付加価値という事です。
加工業者さんの多くはスピード対応を謳い文句にしているのはご存知かと思いますが、そのスピードの測り方が発注してから加工して納品までの時間を見るのか、それよりももっと早い見積り依頼をしてから納入までを測るのかによって、違ってきますよね?
ホームページ上でセルフで見積りが出せるようにして、出てきた見積りがかなり割高だったとしても、ファーストコンタクトから納入までのスピードの速さを付加価値で考えるならば、相当の割高であってもバランスは取れているという事になります。
中国は安いから競争にならないという声を聞いた事も有りますが、スピードでは負けないですよね?
試作品段階では日本国内での受注が圧倒的に多くて、量産になると海外にも何とかしなくてはいけませんが、まずより高く売れるところは高く売るというのも必要だと思います。
※このコラムを書いている最中にアメリカ大統領がドナルド・トランプになったようです。
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