製造工場が日本に戻ってくれば雇用が生み出され所得が上がって国内景気上向きの要因になりますから大歓迎なのですが、国内回帰と対応でも少しだけ触れましたが、国内のキャッシュを循環させる事と、全体の賃金上昇に持っていかないと、単に中国経済の崩壊に乗じた避難退避的な一時的なものになってしまうと思います。

国内回帰は結果であって根本的な要因は中国からの撤退に過ぎないという話

ゴーストタウンになった高層住宅街ですと工業団地などの情報が徐々に日本に流れてきていますが、日本国内と較べて整備されていないインフラとか労働者との関係ですとか、それでも為替相場的に競争力が維持できて利益が確保できたから中国国内で生産していた工場が、いよいよ不穏な空気を感じ取ったのか、日本国内に帰ってきているという感じで、日本の景気が良くなって来たので日本に戻ってきたという感じではないような気がします。

2017年に中国経済は崩壊するか?

通貨発行権を持っていて尚且つ為替操作が出来る国ですから多少の混乱はあるもののデフォルトのような事態は避けてしまうと予測しています。

つまり為替操作国の批判を受けようとアメリカは張子の虎になってしまっているのですから、人民元はいくら発行しても暴落させないで、なんとか乗り切ってしまうだけの力があると思います。

中国崩壊リスク

穴をほって埋めるだけの経済対策もケインズ的にはあり

学校でケインズ理論を習った事がある人も多いと思いますが、景気対策というのは穴をほって、又その穴を埋めるという経済対策でも雇用が生まれて乗数効果が発揮されて景気回復の一助になるという事です。

ですからゴーストタウンを再整備するという事業を行って景気を浮揚させる事が出来てしまうのも中国で、そのためには単純に人民元を発行すれば良いのです。(日本ではそう簡単には無理ですが)

中国国内はさておき国内回帰の行方

まぁ元々は経済誌やアナリストの妄言に乗せられて中国に進出したのは良いけれど、労使関係の問題一つとっても日本国内とはぜんぜん違う舵取りを強いられるし、元々親日的な国ではないのですから、苦労するのはわかっていたと思うのですが、とにかく日本に戻ってくる動きが出ているのは確かなようです。

ただし組織だってUターンの支援をしているわけでもないですし、暖かく迎えましょうという空気もないのですが、景気回復を願うのであれば、そのあたりの受け入れも本腰を入れても良いのではないでしょうか?

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